枯葉剤被害者への支援

ベトナムでは、戦争が終結して38年たちましたが、今なお、数百万人のベトナム人がアメリカ軍が散布したダイオキシン・枯葉剤の後遺症に苦しんでいます。

これまでに、国内外の組織、団体、個人が枯葉剤被害者の生活困難を解消する為に、様々な支援活動を行ってきました。

戦争中、ルオン・ティ・タンさんは17歳で中部クアン・ビン(QuangBinh)省とビン・ディン(BinhDinh)省クイニョン(QuiNhon)市で軍医に志願しました。10年の間に、彼女は2度も重傷を負いました。それだけではなく、アメリカ軍が散布した枯葉剤の後遺症による病状もあります。退役直後、タンさんは修行に出て、ティック・ダム・タンという法名を付け、北部タイビン(ThaiBinh)省にあるドン・アム(DongAm)寺の住職です。ティック・ダム・タン僧侶は戦争で被害を受けた証人であるだけではなく、他の枯葉剤被害者を積極的に支援しています。ティック・ダム・タン僧侶は次のように語っています。

(テープ)

「枯葉剤の後遺症は本当に激しいものです。私自身もこの後遺症に苦しんでいます。足が麻痺した時に、歩行訓練に頑張りました。他の被害者も頑張ったと思います。全ての人々が民族の痛みを深く理解し、枯葉剤被害者の困難を分かち合うよう期待しています。」

一方、中部ダナン市にあるスーパーマーケットの経営者チャン・コン・ビンさんは「枯葉剤被害者を見るたびに、心が痛む。」と明らかにしました。現在、ビンさんの家庭と会社は100人の枯葉剤被害者と80人の盲人への常時補助を行っています。それだけではなく、彼は、他の人々にもこの慈善活動への参加を呼びかけています。ビンさんは次のように語っています。

(テープ)

「現在、多くの人々が枯葉剤被害者への支援活動に参加していることに嬉しく思います。さらに支援しますが、その痛みはそのまま残ります。しかし、私たちはの支援を受けた枯葉剤被害者はこの世の中に孤独にはなりません。経済状況が困難は現在も、慈善活動を続けたいと思います。」

ベトナム枯葉剤被害者協会のグェン・バン・リン会長によりますと、この間、党と国家は枯葉剤被害者を支援する様々な政策をとっています。化学戦争の後遺症を調査する委員会が発足され、研究施設や枯葉剤被害者の養護施設も建設されました。リン会長は次のように語っています。

(テープ)

「国内外の組織や個人の枯葉剤被害者への支援活動は貴重な行動だと思います。この支援活動が常に行われることを期待しています。」

枯葉剤の後遺症は数万家庭に痛みと損失をもたらしています。この実情を全社会の人たちに知ってもらいたいと思います。

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