無農薬農産物の輸出を推進するソンラ省

(VOVWORLD) -ベトナム北西部の中心地に位置するソンラ(SonLa)省は、自然面積1万4千平方キロメートル以上あり、国内で3番目の広い地域となっています。
無農薬農産物の輸出を推進するソンラ省 - ảnh 1

省内における約35万ヘクタールの農地は、大多数が肥沃な土壌に恵まれ、経済的価値の高い農産物の栽培に適しています。ソンラ省の党委員会と行政当局は、その潜在力を活かして、農業再構築、栽培転換、地元の労働者の雇用、そして消費先の開拓と拡大を集中的に行っています。

これまでに、同省は、強みと競争力の高い植物の栽培をすると共に、食品衛生の検査を強化してきました。その結果、果物の栽培面積は、5万ヘクタールにのぼり、その各種果物の収穫量は年平均25万トンに達するようになりました。

ソンラ省人民委員会のロ・ミン・フン副委員長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ソンラ省は2020年までに、フルーツの栽培面積を10万ヘクタールに拡大させると共に、果物の持続可能な発展にも配慮する方針です。その一方で、同省のメリットとなる果樹を多様化し、国内消費者とアメリカやオーストラリアなどの厳しい消費者の需要に応える為に、農産物の質的向上に尽力します。」

ソンラ省における主力的果樹は、リュウガンや、マンゴー、バナナ、パッションフルーツ、スモモなどです。ソンラ省は、小規模な生産状態を克服する為に、農業分野における生産共同組合の発展を主張しています。これまでに、果樹の栽培に携わる数十もの生産共同組合が活動しています。また、リュウガンの面積は1万2千ヘクタール、マンゴーは約9千、パッションフルーツは12万、バナナは3千ヘクタールを超えています。一方で、行政当局や生産共同組合は、製品の質的向上と市場の需要に応える為に、種子の選択から栽培、手入れ、収穫に至るまでに先進科学技術を導入してきました。

イエンチャウ県チェンハック村に住むハ・テイウ・チンさんは次のように語っています。

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「私たちは、輸出先の厳しい基準値に合わせた栽培を行っています。現在、農民の意識が著しく高まっています。この厳しい基準を満たせば、全ての市場の要求に対応することができるでしょう。」

ソンラ省行政当局は、農産物の輸出を画期的かつ重要な任務の一つであると設定した上で、農産物加工・消費指導委員会を発足させた他、国内の関連各企業と連携して、地元の農産物の紹介、PRに関する様々な活動を行っています。ホーチミン市の大手企業[Vina T&T]社のグエン・ディン・トン社長は次のように語っています。

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「ソンラ省のリュウガンは、種が小さく、果肉も厚く甘くて美味しいので、保管しやすいです。2017年7月に私たちは現地にあるリュウガン畑を視察した後に、アメリカ市場に数百キロの竜眼を輸出しました。アメリカの消費者から好評を得ましたよ。」

2018年に、ソンラ省は、マンゴーや、リュウガン、バナナ、パッションフルーツ、スモモ、アボカド、コーヒー、お茶、タピオカの粉、蜂蜜、砂糖、野菜の12品目の輸出を行っています。これらの輸出製品は、現地の土壌や気候、生産条件に適したものばかりです。ソンラ省商工局のレ・クアン・チュン副局長は次のように明らかにしています。

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「輸出活動を通して、私たちは、ソンラ省の人民評議会、人民委員会の指導に沿って、果樹発展の方向を立ることになります。その一方で、農民、企業、生産共同組合は、輸出基準に見合った果樹の手入れ方法、保管方法などを変化させます。」

さらに、ソンラ省は農産物の価値を高める為に、各企業に農業分野への投資を主体的に働きかけ、一定の成果を収めました、また、各企業は生産共同組合、農家と連携して、持続的な生産・消費サプライチェーンを形成させています。

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