北部タイビン(ThaiBinh)省タイビン市ブートゥ(VuThu)県ヒエップ・ホア(HiepHoa)村では、大規模な牛舎があります。それは、1980年代生まれの4人の男たちの共同作業によるものです。彼らは、建設大学、交通運輸短期大学、工科大学、ハノイ工業大学を卒業した後、それなりの仕事に就きました。しかし、その給料では豊かな生活を送れないということを認識して、4人は故郷で、牛飼いをすることにしました。
当初、本やインターネット、そして全国各地にある幾つかの牛飼いの見学を通して、彼らはハノイ郊外のバービ乳牛研究センターの案内を受けて、乳牛と肉牛の飼育を計画しました。しかし、この計画は家族の支持を得られませんでした。
4人の一人であるド・コク・フィさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「私の家庭では、各世代が農業に従事していたので、両親は子供たちが大学を卒業したら農作業より苦労がなく、給料が安定した仕事についてもらいたかったのです。でも、大学卒業後に雇われた仕事は、とても給料が低かったです。もし、何か突破口を開かなければ、豊かな生活を送れないと思いました。そこで、私たちは、共同で牛の飼育を選ぶ事にしました。」
故郷で、富を築く決意を固めて、2012年に、4人の男はヒエップ・ホア村の2,5ヘクタールに及ぶ敷地を借用しました。そして、彼らは牛舎の建設と設備の購入を行ないました。2013年初頭、オーストラリア系の子牛50頭を始めて飼育しました。毎日、4人は交代で、牛舎の衛生、牛の健康管理などをしています。1年後の結果、先頃、20頭の牛が出荷されました。収益は8億ドン、約4百万円にのぼりました。現在、彼らは、引き続き子牛100頭を飼っています。
4人の中の一人ド・キ・ティンさんは次のように語りました。
(テープ)
「牛の飼育を始めた時、私たちは色々な困難に直面しました。というのは、牛舎の周辺ではインフラがまだ整備されていないので、電気や浄水などは全くありませんでした。また、現地では、牛の飼育に関する先進的技術がまだ導入されていない為、行政当局から何らの補助政策も受けられませんでした。しかし、現時点で、私たちは、行政府からの関心を受けるようになり、仕事も順調となってきました。」
若い4人の男たちは、牛の飼育場を拡大し、労力軽減の為の機械を導入したい意向にあります。将来、肉牛を飼育する傍ら、乳牛を試験的に飼育してゆく方針です。