生薬の生産開発でスタートアップに成功した女性たち

(VOVWORLD) -ベトナムでは、ヘルスケアの目的で、生薬と植物由来製品を使用する需要が高まっています。国内各地にある豊富な薬用植物資源、多くの希少植物は、生薬の生産開発に大いに役立つとされています。

北部ニンビン省タムディエップ市イエンソン村グエン集落のイエンソン薬用植物生産・消費協同組合は、ウコン、カガイレオ、ツルドクダミ、オタネニンジン、ショウガなど、経済的高い価値のある薬用植物を栽培、開発しています。協同組合は主に、ウコンの澱粉、ツルドクダミの丸薬、タピオカの澱粉を製造しています。

生薬の生産開発でスタートアップに成功した女性たち - ảnh 1ホア副組合長(黄色いシャツ)(nbtv.vn撮影)

チン・ティ・ホア副組合長は、次のように明らかにしました。

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「ベトナムでは国民の26%が胃の病気を患っています。この状況を受け、私たちはウコンの木を栽培し、クルクミン含有量の高い有機ウコンの澱粉を製造することにしました。これらの製品は、胃の疾患の治療、胃がん、および大腸の罹患リスクの軽減に貢献するからです」

イエンソン薬用植物生産・消費協同組合は、薬用植物の栽培、手入れ、研究開発から製品化に至るまでの一貫した生産・加工プロセスを自主的に構築し、地元の農業における持続可能なバリューチェーンを確立してきました。

ホア副組合長は、次のように述べています。

(テープ)

「私たちは、ニンビン省内の複数の県で薬用植物の栽培面積を拡大してきました。化学農薬を一切使用せず、有機物質のみを用いています。そのため、薬用植物は品質も高く、収穫量も多いです」

さらに協同組合は、農産物のトレーサビリティシステムを導入しています。製品に貼付されたQRコードを通じて、苗の育成、栽培、収穫、保管に至るまで、すべての工程がリアルタイムでシステムに更新され、販売量の促進に繋がっています。ホア副組合長は、次のように語りました。

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「私たちは、ブランディングを目指して、製品の品質向上に注力しています。顧客がQRコードをスキャンすると、苗の選定から栽培、手入れ、収穫、製品加工、包装、市場投入までの全工程が表示されます。これにより、消費者との信頼を築いてきました」

他方、ヘルスケア分野で活躍するジナテック製薬株式会社は、体系的な科学研究の成果を応用し、消費者に価値のある高品質な製品を生産しています。同社は、製品製造のために天然薬用植物資源を適切に活用すると同時に、薬用植物由来製品の品質向上に科学技術を応用しています。

生薬の生産開発でスタートアップに成功した女性たち - ảnh 2

同社の創業者であり、副社長を務めるチャン・ティ・フオン・ザン氏は、次のように明らかにしました。

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「当社はヤマブシタケの製品を製造しています。自然界のヤマブシタケを採取した後、研究室において、培養技術を用いてベータグルカン含有量を増加させることに成功しました。ベータグルカンは免疫力向上に寄与する主要成分の一つです。製造過程においては、単にヤマブシタケを粉砕するのではなく、科学技術を応用して製品の付加価値を高めます。これは当社の市場開拓における強みであり、今後の事業展開の方向性でもあります」

ベトナム国内において、薬用植物を技術経済産業として発展させることは、多くの省庁・部局や地方が関心を寄せる方針となっています。薬用植物は、疾病治療の価値に加え、栄養補助食品、飲料、化粧品などにも加工されると同時に、エコツーリズムやコミュニティツーリズムの開発にも役立つとされています。

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