身体の不自由な学生のため

(VOVWORLD) -ベトナムの非政府組織DRD=ディスアビリティ・リソース・アンド・キャパシティ・デベロップメントは、在ベトナムアイルランド大使館の支援を受けて、2016年1月から2017年12月までの2年間、ホーチミン市師範大学とホーチミン市人文社会科学大学で、「身体の不自由な学生への教育」というプロジェクトを試験的に実施をしてきました。
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このプロジェクトは、身体の不自由な学生が優秀が学生になるために自分の力量を意識して、合理的に調整することや、大学の幹部、教師のディスアビリティに関するスキルや知識を高めたうえで、身体の不自由な学生に相応しい支援方法を講じること、身体の不自由な学生へ手助けし、広めてゆくという目的でした。その結果、多くの身体の不自由な学生が自分の能力を信じて、社会の中に溶け込むことができました。また、そうした学生に対する教育施設の考え方や支援方法の刷新にも寄与しています。

身体の不自由な学生のため - ảnh 2      写真:drdvietnam.org

同プロジェクトの調整者の話です。

(テープ)

「このプロジェクトに参加した身体の不自由な学生であっても前向きに変化してきました。学生たちは大学環境はもちろん社会への溶け込みに自信が持てるようになりました。また、大学の幹部や教師の意識も好転しつつあります。その上で、幹部や教師らは、身体の不自由な学生が普通の学生と同様のカリキュラムで学べるよう調整します。」

「身体の不自由な学生への教育」のプロジェクトを効果的に実現するために、この2つの大学の教師や幹部は、彼らの意見をまとめた上で、学生への支援方法を見出しました。また、教師たちは、それぞれの学生の状況によって異なる支援を提案しました。例えば、聴覚障害学生に対しては教育内容を音声ファイルで作成してあげるなどです。ホーチミン市師範大学の教師の話です。

(テープ)

 「このプロジェクトは身体の不自由な学生の学習と社会復帰に役立てることが狙いです。これを受けた学生たちは、普通の学生と同じように学習環境を受け、社会と結びつけるようになっています。」

ホーチミン市師範大学の学生グェン・ディン・アンさんは「このプロジェクトは私にとって大変助かった。」と明らかにしました。アンさんは「このプロジェクトに参加してから2年後に、学習の成績が以前より高まり、自信を持てるようになった。」と言います。そして、アンさんと他の38人の学生はスキルアップ、外国語教育などに関するコースに参加したり、同じ境遇にある学生たちと交流したりしました。

一方、ホーチミン市人文社会科学大学の学生ファン・キム・バンさんは同じ境遇の17人の学生とこのプロジェクトに参加して以来、「自分に変化を感じた」と明らかにしました。バンさんは、前より短時間でも授業内容を理解することができ、共同体の諸活動に積極的に参加しているということです。バンさんの話です。

(テープ)

 「『身体の不自由な学生への教育』のプロジェクトは大変有益なものですから、さらに多くの大学にも広まることを望んでいます。そうすれば、もっと数多くの身体の不自由な学生がこのプロジェクトの恩恵を受けるでしょう。」

DRD=ディスアビリティ・リソース・アンド・キャパシティ・デベロップメントは、今後もホーチミン市内にある多くの大学にこのプロジェクトを拡大させてゆく方針です。

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