(VOVWORLD) -この数年間、コーヒー栽培業者らは、コーヒー輸出業者と連携して、国際農園管理基準のUTZ認証に沿ってコーヒー栽培を行っています。
コーヒー園 |
中部高原地帯テイグエン地方ザライ(Gia Lai)省ダックドア(Dak Doa)県は、現地における最も大きなコーヒー栽培地となっています。この数年間、コーヒー栽培業者らは、コーヒー輸出業者と連携して、国際農園管理基準のUTZ認証に沿ってコーヒー栽培を行っています。UTZ認証は、環境にやさしい有機農法、栽培業者の健康保護、消費者の安全確保など厳しい管理基準に基づいて審査される認証です。
コーヒーの栽培業者は次のように明らかにしました。
(テープ)
「以前、我がコーヒー園の土は硬化していましたが、今では、だんだん多孔質になっています。それは土壌には多くの微生物が生息しているからです。その結果、コーヒーの木も強くなり、収穫量が安定していますよ。」
一方、他のコーヒー栽培業者によりますと、UTZ認証に沿って栽培されたコーヒー豆は、有毒化学物質の使用量を制限したことで、高品質なものであり、栽培業者の健康と環境が確保されます。その他、こうした栽培法は、収穫量の安定化や、コストダウンに貢献するため、従来の栽培方法と比べ、収益はずっと高くなるようです。
(テープ)
「収穫期になると、成熟した大きなコーヒー豆を選んで、高い価格で販売します。残りのコーヒー豆は、市場の価格で販売されます。施肥や農薬散布などは、国際基準に従って行われるため、収穫量は高いですよ。私は、他の村人にこうした効果的な農法を宣伝しています。もし、村人たちが、この農法を導入すれば、コーヒー豆の価格はさらに高まるでしょう。」
他方、ラムアン農業・サービス生産協同組合のレ・ヒュウ・アン会長は、「同組合は19人のメンバーがいて、31軒のコーヒー栽培業者と連携している。約70ヘクタールのコーヒー栽培面積は、UTZ認証を獲得している。現在、生産協同組合は、輸出業者にコーヒー豆を安定した価格で販売している」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ラムアン農業・サービス生産協同組合は、コーヒー豆の価値を高める為に、質の高いクリーンコーヒー豆を栽培したいのです。現在、私たちは、『SlarLand coffee』というコーヒーブランドを開発しています。このコーヒーは、最も高品質なものであり、消費者から愛用されていますよ。」
ダックドア県グラ(Glar)村人民委員会のブイ・クアン・トアイ副委員長は、「国際基準に沿って栽培されたので、ラムアン農業・サービス生産協同組合のコーヒー豆は、追跡可能性がある。重要なのは、現地住民は、合成化学農薬や科学肥料を使用する従来の農法から、化学肥料、合成化学農薬などを使用しない有機農業へとシフトしつつある」と明らかにしました。
(テープ)
「コーヒー栽培に国際基準を導入したことで、現地住民は、合成化学農薬の使用時期を守るようになり、除草剤を使用せずに、クリーンコーヒー豆の栽培をしています。」
国際基準に沿って、コーヒーの栽培を行うことは、持続可能な生産であり、製品の価値を保つと同時に、ベトナム産のコーヒーの知名度の向上に貢献することです。