(VOVWORLD) -北部山間部ラオカイ省で観光分野に携わる企業は、ユニークで魅力的な観光地の開発を目指し、サパ町の伝統文化の紹介と農業体験ツアーの企画に取り組んでいます。
セイヨウアブラナの菜園(Nguyễn Tuấn撮影) |
サパ町タフィン村にあるタンロイ協同組合は、約2ヘクタールのビニールハウスで栽培されるイチゴ農園に、毎日300人の観光客を迎えています。イチゴの栽培、手入れ、いちご狩りと食べ放題などは観光客を魅了するツアーの一つとなっています。
ハノイから来たグエン・ハイ・ナムさんは次のように語っています。
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「サパを訪れるのは今回が3回目ですが、イチゴ農園の訪問は初めてです。イチゴの栽培方法を知り、自分の手でイチゴを摘み取りました。とても楽しかったです」
イチゴ農園への観光客の対応について、イチゴ農園の管理者であるド・トウイ・リンさんは次のように明らかにしました。
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「現在、ほとんどの人が新型コロナウイルスの3回目のワクチンを接種済みなので、旅行をする人が増えています。旧正月テトから、私たちのイチゴ農園はいつも観光客で混んでいます。そのため、完熟イチゴが無くなってしまい、観光客は仕方なく未熟イチゴを獲らざるを得ませんでしたよ」
一方、ホアンリエン村とタバン村にある多くのセイヨウアブラナの菜園も写真愛好家を魅了しています。同時に、観光客を迎えるために、羊牧場や養魚池なども建設されています。サパ町カットカット観光地区の担当者であるグエン・チュン・キエンさんは次のように語っています。
(テープ)
「私たちは、感染症と共存するという精神で、その予防対策を順守する一方、観光客を受け入れることにしました。重要なのは、観光客の安全を確保するような対策を徹底するということです」
現在、畑の耕作、田植え、収穫などの農業体験の日帰りツアーが、サパ町を訪れる観光客に一番人気があるようです。サパ町人民委員会のブオン・チン・コック委員長によりますと、現地の行政当局は、住民に対し農業と観光の複合経営に関する利点や利益などを十分説明すると同時に、持続可能な観光開発に向けて土地区画整理の施策を示しました。
コック委員長は次のように語りました。
(テープ)
「現地を訪れる観光客の滞在時間を延ばすために、訪問先のリゾートなどは基準を満たす質の高いものです」
2022年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、ラオカイ省を訪れた観光客の数は、延べ30万人となり、この数は、感染症の流行前と比べ30%にしか及びません。同省の行政当局は、持続可能な観光開発を目指して、農業体験ツアーの開発に注力していく方針です。