バナ族の感謝祭

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バナ族の感謝祭とは成人し、自立した人間が両親に感謝を示す儀式です。これはバナ族コミュニティの美しい文化を表しています。

この儀式は新米の収穫祝いを終えた後の農閑期に、行われます。子どもが結婚し、別棟に引越しした後、両親と親戚に感謝祭の開催を知らせます。経済的余裕によって、感謝祭の規模は異なりますが、供物として神仏に捧げる動物は牛や豚、鶏などです。また、地酒は欠かせません。これは古くから伝わる風習です。中部高原地帯ダクラク省の民族博物館のガイド グエン・クアン・ゴックさんは次のように説明しました。

(テープ)

「感謝祭はバナ族の精神生活の美しさを示します。両親が生きている間、開催されます。これはご両親に対する親孝行を表す機会となります。感謝祭は若い世代に祖先を敬い、大切にし、真心を持って尽くすよう教育することが狙いです。」

感謝祭は両家で行われますが、家族内の公平な扱いを示します。この儀式は2日間にわたり行われ、家族全員が参加します。縁起の良い日を選び、子どもは両親の実家に供物を持参して、料理をつくります。供物の一部は祖先、一部は神に捧げられます。両親と子どもは一緒に祖先と神を礼拝し、豊富、幸福、大安を祈ります。礼拝後、子どもは両親に、お酒と料理をご馳走し、両親の養育を振り返ります。お酒を飲むのは母親、父親、実子、婿、嫁、親族、村人の順です。

風俗によりますと、感謝祭に参加する人々はコメや茹で卵、お酒、お金をホストに差し上げます。バナ族の感謝祭に何度も参加したことのあるコントゥム省のコーヒー栽培プロジェクトの幹部グエン・ゴック・リンさんは次のように語りました。

(テープ)

「感謝祭に参加したことがある私のような人にとって、印象的なのは家族の暖かい雰囲気と厚情を実感できたことです。また、これはバナ族の美味しい料理を味わう機会でもあります。」

現在、社会とライフスタイルが現代化されつつあるものの、感謝祭は維持されています。ただ、この儀式の新しい点は青年たちによる音楽演奏があるということです。こうした有意義な儀式は参加者に好い印象を与え、民族文化の保存・発揮に寄与するとみられます。

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