ブラオ族の住まい

ブラオ族の住まい - ảnh 1

少数民族ブラオ族は中部高原地帯テイグエン地方の他の民族と同様に住居用地の選択を重視しています。ニャーロンという集会所を囲むように高床式の住居が立ち並んでいるブラウ族の村落のイメージは、コミュニティの力を示し、ブラウ族の風習や信仰、民族建築様式を反映されています。

かつて、ブラオ族は丘陵などに村をつくっていました。村の中央には目立つ建築物のニャーロンという大きな集会所が建てられ、住民の住居はその周囲に建設され、正門はニャーロンに向いています。ブラオ族の伝統的な高床式の住居は長く、何世代もの家族が共に暮らします。コントゥム省の観光ガイドを務めるグエン・バン・ナムさんは次のように語りました。

(テープ)

「かつて、住民は林に住んでいたため、(けもの)や蛇の侵入を防ぐため、高床式の家を建てました。また、家の床下の空間は牛小屋として使われました。家の中にはストーブが置かれ、料理をつくったり、冬には体を温めたりする機能があります。」

ブラオ族の住まい - ảnh 2

高床式の屋根は傾斜がしていて、木の葉や草で葺かれ、床は竹が使われます。ブラオ族は家の装飾を重視し、屋根を鳥の頭、太陽などの模様で飾っています。床は低い床と高い床の2階に分けられます。中心となる主屋のそばにハナレ家が建てられ、食糧や農具などを保管します。

ブラオ族の伝統的な村の集会所となるにニャーロンは村落の住民が共同で建設し、管理,利用します。ニャーロンは住民の家屋と同じように木や竹、草を使用しながらも立派で丈夫なものです。ニャーロンは村人の誇りとなっています。また、これは神聖な場所でもあることから、銅鼓のドラやシンバルの演奏の時や新居祝い、新米が取れた時の祭りなどが行われる場所です。コントゥム省、ゴックホイ県、ボーイ村の長老タオ・ラさんは次のように話しました。 (テープ)

「ブラオ族の人々は新しい村に移住し、また新居に入居するに際し、土地の神、山の神、水の神などを供養する儀式を行い、平安や豊富、幸福を祈ります。」

 戦争中、ブラオ族は林の奥に住んでいましたが、戦後は国家の関心を受け、ブラオ族の人々はゴックホイ県、ボーイ村に定住し、安定した生活を送っています。

国家は住民の家屋とニャーロンの建設に340億ドン、約1億7千万円の投資を行いました。現在、高原地帯でブラオ族のおよそ400人は他の民族ととも共存しています。

 

 

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