パコ族のアザ正月

(VOVWORLD) - 年の瀬が近づくと、中部トゥアティエン・フエ省アルオイ高地の村々では、少数民族パコ族の人々がアザ祭りの準備に賑わいます。この伝統的な新年の祝祭は、地域の人々の精神生活において深い意味を持っています。
パコ族のアザ正月 - ảnh 1パコ族のアザ正月

(現場の音)

アルオイ高地に暮らすパコ族は、ホントゥオン村の中心にあるテーマパーク「民族伝統文化村」に集まり、盛大にアザ祭りを開催しました。この祭りは彼らにとって最も重要な年中行事であり、豊かさと繁栄を願う祈りが込められています。アルオイ県人民委員会のグエン・ヴァン・ハイ副委員長は次のように説明しました。

(テープ)

「アザには二種類あります。一つは毎年行われる『アザ・カン』で、もう一つは『アザ・コーン』です。アザ・カンは年に一度の儀式ですが、比較的簡素なものです。一方、アザ・コーンは5年または10年に一度、豊作に恵まれ村が繁栄している時に開催される大規模な祭りです。この時、住民たちは豊かな暮らしを与えてくれた稲の母神や精霊たちへの感謝を捧げます」

パコ族にとってアザは単なる祭りではなく、彼らの独自のアイデンティティを表現する共同体の営みであり、精霊への敬意を表す喜びに満ちた祝祭でもあります。家族単位で行われるアザ・カンは旧暦11月末から12月頃に、村全体で執り行うアザ・コーンは旧暦1月に開催され、各村では最も縁起の良い日を選んで祭りを行います。

パコ族のアザ正月 - ảnh 2

祭りに先立ち、村の長老たちは各家庭を訪れて家族の健康を祈ります。その後、各家族や氏族は供物を「ロング・ハウス」と呼ばれる集会所に持ち寄り、村の共同儀式を執り行います。アザ・コーンの儀式は、清めの儀式、準備の儀式、稲の母神を招く儀式、作物の種への供養、先祖への供養、新米の儀式など、複数の段階から成り立っています。

ホントゥオン村キレ集落の長老レ・トゥアン・モー氏は次のように語りました。

(テープ)

「年末になると、村人たちはアザ・コーン祭りのための供物について話し合います。各家族が準備した供物をロング・ハウスに持ち寄り、村人全員を招いて共に祭りを祝うのです」

アザ・カン祭りで天に捧げる最も重要な供物は豚、アザ・コーン祭りでは伝統的に水牛でした。しかし近年は新しい生活様式の導入により、水牛の代わりに山羊を捧げることが一般的になっています。さらに各家族は自ら育てた鶏や魚、もち米、トウモロコシ、イモ類なども供物として献上します。ホンチュン村レチエン集落の長老ホー・ヴァン・ハイン氏の話です。

(テープ)

「一年中、人々は農作業に励んできました。年末には村全体でアザ祭りを開き、神々に感謝するとともに、来年も温暖な気候に恵まれ、豊かな収穫が得られるよう祈ります」

アザ祭りは農作物の豊穣だけでなく、村人の健康と平和な暮らしを祈る機会でもあります。アルオイ県文化情報課のレ・ティ・テム課長は、この伝統的な祭りは今日も、昔と変わらないまま大切に保たれていると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「祭りの継承において、直接携わる人々は民族の伝統文化に精通した方々です。彼らは長年にわたり、地域で祭りの行事を実践し、守り続けてきました」

アザ祭りはまた、村人たちが集い、農業や畜産の知恵を分かち合い、豊かな村づくりに向けて力を合わせる大切な機会となっています。これを通じて村々の絆はさらに深まり、共同体の団結が強化されるのです。

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