モン族同士のつきあい

すでにお伝えしましたようにモン族は山奥に集中して暮らし、それぞれの集落には数十棟の住居があります。モン族の人々は民族色の保存とコミュニティの団結を重視することから、一族が一ヶ所に集まり、日常生活において常に助け合っています。

モン族の考えでは、一族の人々は同じ祖先から誕生し、死ぬまで互いの住居地に住むことができるとしています。一族はそれぞれ一ヶ所に集って、家長は一族の共通問題を解決します。

また、家長は威厳のある人で、一族の信頼と尊重を得ています。モン族の風習では一族同士の結婚は禁止されていますが、お互いの付き合いが深いです。誰かに何かがあれば、村人は手を貸し、助けます。皆はこれを自分の用事とみなしています。

モン族同士のつきあい - ảnh 1

今日、スン・ティ・リさんの家でお祝いのイベントがあります。村人はリさんの家に集って、料理をつくったり、お祝いの言葉を述べたり、話し合ったりして、賑やかな雰囲気が涌いています。

リさんは次のように語りました。

(テープ)

「モン族は一ヶ所に集って暮らし、家族のように扱っています。村には数十世帯がありますが、それぞれの状態をよく把握しています。誰かに用事があれば、みんなでやります。また、毎日、仕事が終わると、女性たちが集り、刺繍などをし、男性たちはお酒を飲みながら、畑仕事について話し合います。」

モン族のコミュニティ性は日常生活や祭り、行事、風俗習慣、礼拝などでよく示されています。どこかで初めて出会っても、スンかザンという名字を問わず、モン族出身であることが分かれば、互いに兄弟のようになじみます。

これはモン族の民族色だといえます。民族、集落、一族、家庭同士は緊密に結び付き、民族や家族のルールが尊重されています。

モン族は正直な人々であり、自然環境と調和した生活を送っています。彼らはめったに喧嘩をしません。また、日常生活での収穫や家を建てる時など、どんなことも助け合っています。ザン・ティ・サさんの家では新しい農期に備え、畑を耕す必要がありますが、村中の女性たちがサさんの元に集り、手助けをしています。

サンさんはつぎのように話しました。

(テープ)

「今日、私たちは早く、仕事を終えるよう頑張っています。耕運機がないので、水牛を利用しています。どの家もこの仕事をする必要がありますから、お互いに助け合っています。疲れていますが、楽しいですよ。」

現在、生活は多少変化してきましたが、モン族の風俗習慣は維持されています。また、彼らは森林、水源の保護、村人同士の付き合いの強化、コミュニティのルールの遵守に力を入れています。

モン族は何世代にもわたり長老、村長、家長などの威信で作られたルールを基礎として運営している社会管理モデルは現代生活にも効果的に活用されています。

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