栗の木で豊かになったティ族のヒエウさん

栗の木で豊かになったティ族のヒエウさん - ảnh 1

栗といえば、北部山岳地帯カオバン省、チュンカイン県の栗は国内で最高だと思われていますが、ハノイや港湾都市ハイフォン、北部山岳地帯のいくつかの地方の多くの人々はランソン省、ランソン市、クァンラク村、クァンチュン集落に住むティ(Tay)族出身のグエン・チュン・ヒエウさんの栗を好んでいます。ヒエウさん一家は住民たちに先駆けて栗の木を栽培して富を得ただけでなく、地元の人々にも雇用の場を与えてきました。

ヒエウさんの栗農園はランソン市の中心地からバイクでおよそ15~20分のところにあります。この2年、現地住民だけでなく、北部ハノイやバクザン省、ハイフォン市、山岳地帯ハーザン省の人々からも注文が殺到しています。よその人なら少なくとも一回10キロを注文します。ヒエウさんは栗を拾った後、配達を急ぎます。ヒエウさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「2014年、1トンあまりを売りました。注文に十分応えられません。栗を拾ってから、大きさ別に分類します。大きいものは直径2.5センチから3センチです。収益は平均1億6千万ドンから1億7千万ドンに達しています。」

2003年、ランソン市は新しい品種の栗の木栽培モデルを試験的に導入しました。当時、ヒエウさんは稲作の傍ら、桃やスモモ、ライチなどの果物を栽培していましたが、収益は低かったです。それで、ヒエウさんは栗の木の栽培を始めることにし、最初は300本を植樹しました。2年後、栗の木は順調に育ち、栗の実はカオバン省の栗に劣りません。これを見て、ヒエウさんは栗の栽培は、家経の持続的な発展と遂げるであろうとし、およそ3ヘクタールの果樹園を利用して、栗に転作しました。

(テープ)

「当時、1800本を植樹しました。参考書を読むうちに、移植方法が分かるようになりました。栗の栽培は簡単で、ライチや桃のように苦労しません。肥料は一年に一回やるだけです。」

ランソン省で初めて開発されたヒエウさんの栗の木は彼の家族を豊にするだけでなく、多くの労働者にも雇用を創出しています。クァンチュン集落には78世帯がありますが、ヒエウさんの栗栽培のお陰で4世帯が仕事を得ました。一方、ヒエウさんは松林も所有しており、20人の労働者を雇っています。

故郷の困難な状態を目にしたヒエウさんは、住民に対し栗の栽培面積を拡大し、家経を発展させるよう激励する計画を立てています。一方、クァンラク村人民委員会のチュ・ドク・コイ委員長は「栗の栽培は経済効果の高いモデルであることをよく認識した上で、クァンラク村の栗に対する商標づくりを検討している」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「クァンラク村は林や丘陵に恵まれていることから長期的にみて栗の栽培に適していると思います。しかし、このモデルを進めるためには資金と勤勉さが求められます。林を栗の栽培用地に改良するのは苦労が伴います。ヒエウさんは住民たちに対し、栽培技術のコンサルティングや手解きを行う用意があると表明しました。私たちはヒエウさんと科学技術局に栗の商標付けを登録することを相談しています。」

クァンラク村の4500世帯あまりの家計は稲作やトウモロコシ栽培に依存しています。これまで、桃やスモモの栽培が試験的に行われましたが、経済的効率は低かったです。栗の栽培モデルを展開させることはタイ族の住民に対する雇用創出や収入の引き上げに寄与するとみられます。

 

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