インベンション・イノベーションを促進するベトナム企業

(VOVWORLD) - 「国際社会への広いかつ深い参入が進められている中で、ベトナム企業はインベンション・イノベーションを自らの競争力を向上させるための最良のソリューションと原動力とみなす必要があります」。これは、ベトナム政府が企業に送っているメッセージです。

実際、インベンション・イノベーション、および、企業のインベンション・イノベーションの支援は各省庁、機関の優先課題とみられています。中でも、労働生産性の向上は基本的な任務となっています。ベトナムの1人当たりの年間労働生産性が額にして4000ドルにとどまり地域の低い水準にある現在、その任務は死活問題とされています。そして、労働生産性の向上にとって、デジタル化は効果的な方法と評されています。これに関し、FPTソフトウエア社のホアン・ティエン・ナム会長は次のように述べています。

(テープ)

「デジタル化を早期に進める企業は大手企業にも勝つ可能性があります。中小企業にとっても大手企業にとってもデジタル化は重要な課題です。重要なことはできるだけ早くデジタル化を着手することです。」

一方、中央経済管理研究所のグエン・ディン・クン所長は、「インベンション・イノベーションは2つの部部がある」とし、次のように指摘しています。

(テープ)

「一番大きな問題は思考と体制です。体制改革から始める必要があると思います。これを通じて、企業のインベンション・イノベーションに原動力を作り出します。」

他方、VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は、「電子商取引は零細企業にも多くのメリットをもたらしている」との見方を示し、次のように語りました。

(テープ)

「多くのチェンジがありますが、デジタル化は一番重要なチェンジだと思います。これはベトナム経済の基礎となります。政府は有利な条件を作り出しますが、企業はその中心的役割を果たします。」

企業のインベンション・イノベーションに関するCEOフォーラム2019で発言に立ったブオン・ディン・フエ副首相は、「政府は、先進的科学技術の導入を通じて、成長モデルの刷新を進めており、電子政府や、デジタル経済づくりなどに力を入れている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「企業は、思考の刷新から始め、直ちに行動する必要があります。この分野で、各企業は単独ではなく、ともに団結しなければなりません。政府は企業とともに歩んでいきます。」

インベンション・イノベーションは企業の存続・発展を決定する要素とみられています。そして、インベンション・イノベーションの発展を決定する要素は人間です。優れた人材や、企業の努力、政府の正しい政策などにより、今後、ベトナムのインベンション・イノベーション事業が多くの成果を収めることが期待されています。

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