(VOVWORLD) - 2018年、ベトナム経済は多大な成果を収めました。その中で、経済成長率がおよそ7%に達する見通しです。これは、この10年間の最高水準となります。エコノミストらによりますと、これらの成果は複数の要素によるものとしています。
2018年、ベトナム経済は迅速に発展しながらも、安定性が守られています。経済構造が積極的に転換するほか、農業生産は質的に改善されています。また、観光や、サービス業、工業、製造業も持続的に発展しています。中央経済管理研究院のグエン・ディン・クン院長は次のように語りました。
(テープ)
「これらの要素から見れば、成長モデルが変化していることがわかるといえます。現在の成長は天然資源の開拓と資本金投入の拡大によるものではなく、経済の生産性と財源の効果的使用によるものといえます。」
また、エコノミストらは、「2018年、財政・金融部門の土台は一段と強化されているが、これも経済成長を促進する要素となっている」と分析しています。具体的には、金融市場の各銀行への依存度は低下しています。特に、証券市場は迅速に成長し、その資本化の割合はGDP=国内総生産の75%に相当し、2020年の目標値を上回っています。エコノミストのグエン・チ・ヒェウ博士は次のように評価しています。
(テープ)
「政府は、ベトナム経済を安定化させるプロセスの中で、成功していると思います。国家銀行はインフレ抑制で多くの成果を収めました。今年のインフレ率は4%以下に抑えられていることはその証でしょう。また、金融や、為替相場などに関する政策も効果を上げています。」
2018年、ベトナム政府は経済体制改革を断固として進め、企業の障壁撤廃や、生産コストの削減を図っています。したがって、民間企業は実質的に発展し、国の経済発展事業において、日増しに高まる役割を果たしています。スカイソフト社のグエン・チュオン・ザン社長は次のような見方を示しました。
(テープ)
「経営登録などに関する行政手続きが大きく簡素化されています。したがって、新規設立企業の数が急増しています。また、スタートアップ奨励措置もとられています。」
2018年、政府は、経済成長率をできる限り高めるという路線からマクロ経済と経営環境の安定を維持する路線にシフトし、多くの成果を収めました。これに関し、中央経済管理研究院のグエン・アイン・ズオン博士は次のように述べています。
(テープ)
「第3四半期に入る直前に、成長速度の減速などに関する懸念が出ていましたが、政府はマクロ経済の安定を優先するという路線を堅持しています。現状はその決定の正しさが証明されていますね。外国人投資家の関心度が高まることや、民間経済セクターの投資が高まっていることなどはその証です。」
間もなく2018年は去りますが、ベトナムが年内に収めてきた成果は印象的なもの評されています。これらの成果は、2019年と今後の数年間の成長の強固な土台になることは間違いないでしょう。