首都ハノイから西へ70キロ離れた山岳地帯ホアビン(HoaBinh)省は、ムオン(Muong)族、タイ(Thai)族の美しい村落として知られているだけでなく、豊かな特産物を誇っています。その一つにカオフォンのオレンジがあります。
ホアビン省カオフォン(CaoPhong)村へ行く途中に、道端の両側にはオレンジが沢山売られている風景をよく見かけます。このあたりの山の崖はオレンジの栽培地となっているのです。地元の人々によりますと、カオフォンのオレンジは元々中部ゲアン(NgheAn)省の有名なオレンジ産地からきたそうです。この品種は数十年前からカオフォン村で栽培されるようになり、土壌と気候に適したお陰で、早めにカオフォン地名を名乗る特産物となりました。カオフォン村におけるオレンジ栽培業は1970年代から1980年代まで盛んに発展しました。しかし、現地の行政府が2006年から2010年期に果樹の持続的発展プログラムを正式に実施してから、オレンジは、主要な特産品になりました。オレンジの質と威信にかけて、カオフォン・オレンジの商号作りプロジェクトを実現させてきました。
カオフォン人民委員会のグェン・ホン・トウイ委員長は次のように語っています。
(テープ)
「行政府は、専門機関、特に柑橘類発展センターと主体的に連携して、オレンジの発展プロジェクトを実現させてきました。投資プロジェクトの規模は大きくないけれども、住民への科学的な技術転換につながっています」
トウイさんはこのように語りました。
カオフォンのオレンジは他のオレンジと比べ優位性を日増しに示しています。果樹汁が多く、皮がやわらかく、甘くて香り高いオレンジです。このオレンジの栽培のお陰で、現地住民の生活に余裕が出てきました。
オレンジ栽培に従事しているチャン・ティ・ヌイさんの家族は、先の収穫期では1ヘクタールにあたり30トンあまりのオレンジを収獲しました。オレンジ栽培業者と同じように、ヌイさんはオレンジの販売価格の安定化と商標作りに関心を持っています。
カオフォン県行政府はカオフォン・オレンジの商標作りと発展に取り組んでいます。
カオフォン県人民委員会のブ・ディン・ビェト副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「カオフォン・オレンジの商標作りは長期に渡ると思います。その商標が消費者から好まれる為には、オレンジの種子と果実の質の向上に配慮し、また、栽培過程も有害な化学物質を使用しないことなどです。」
ビェト副委員長はこのように語りました。
近い将来に、カオフォン・オレンジは国内だけでなく、外国にも出荷できるよう期待しましょう。