カシューナッツの輸出が増加

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2015年、ベトナムのカシューナッツの輸出は急増しましたが、今年に入っても増加の一途を辿ると予測されています。現在、カシューナッツ栽培面積はおよそ45万ヘクタールにのぼり、中部高原地帯テイグエン地方や東南部各省に集まっています。ここ数年、カシューナッツの輸出額は連続して増えています。ちなみに、2015年、ベトナムは80の国と地域に33万トンのカシューナッツを輸出し、輸出額は25億ドルに達しました。カシューナッツの主要な輸出先はアメリカ、中国、欧州諸国となっています。ベトナムカシューナッツ協会のダン・ホアン・ザン事務局長は次のように語りました。

(テープ)

「2015年、カシューナッツは輸出量と輸出額がともに増加した2品目の一つとなっています。これにより、ベトナムは10年連続で世界第一のカシューナッツ輸出大国の座を保ち、輸出量は世界全体の50%を占めています。」

ベトナムの輸出用カシューナッツの90%は生のものです。今後、カシューナッツの価値の向上に向け、ベトナムカシューナッツ部門は加工や製品の多様化を進める方針を固めました。先頃、ホーチミン市で行われた会議で、ベトナムカシューナッツ協会は輸出された加工済のカシューナッツは2014年の5%から2015年に7%に増えたと明らかにしました。しかし、この数字はベトナムの潜在力に見合うものとなっていないとしています。ロンアン農産物加工株式会社の最高経営責任者グエン・バン・チエウ氏は次のような見解を述べています。

(テープ)

「カシューナッツの輸出額の引上げを目指し、カシューナッツ部門はこの製品の価値の向上に取り組んでいます。今後、生や原料とされるカシューナッツの輸出を削減する方策を定めました。」

カシューナッツの輸出量は高いものの、加工技術が重視されていません。今後、この輸出品の価値の向上に向け、カシューナッツ部門は先進的な科学技術の導入や製品の多様化、価値の高い新製品の開発に力を入れています。ハノイ国家大学。科学技術委員会のブ・バン・ティック委員長は次のように語りました。

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「カシューナッツの種子から油脂を、皮から燃料、また、樹液から厳しい天候に耐えられるような塗料を生産できます。これらはハイテク農産物となり、輸出価値が高いものです。」

既にお話しましたようにベトナムのカシューナッツは加工しないまま、アメリカや欧州、日本、中国に輸出されています。これらの市場で品質や食品安全衛生の基準が厳しいと言われていますが、ベトナムのカシューナッツ輸出企業の加工技術には制限がある状態です。南部ビンフォク省のホアンソン輸出株式会社のグエン・クアン・フエン社長は「国家はカシューナッツ輸出企業に対し、先進的な加工技術の導入や多様な製品の開発、市場の開拓などを支援する必要がある」との見解を示し、次のように語りました。

(テープ)

「現在、大規模な加工を行なっている企業は160社以上ありますが、その中のおよそ30社は国際社会への参入を目指し、食品安全衛生に関する国際基準を導入し、商標づくりに力を入れてきました。今後、こうした活動は促進されると思います。」

国内企業は製品の品質向上の傍ら、市場の開拓や加工技術への投資、商標づくりをも重視しています。今後、カシューナッツ部門は生産と輸出に発生するリスクを最小限に抑えるため、食品安全衛生に関心を払うとしています。

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