クアンニン省とハイフォン市の連携

(VOVWORLD) - 東北部のクアンニン省とその隣接の港湾都市ハイフォンは元々、北部地域の経済発展事業において、けん引役を果たしています。こうした中、この両地方は連携を強化していく方針を打ち出しています。その連携は発展事業の新たな原動力になると評されています。
クアンニン省とハイフォン市の連携 - ảnh 12018年に行われた北部港湾都市ハイフォンと世界遺産のハロン湾を持つクアンニン省・ハロン市を結ぶハロン・ハイフォン高速道路の開通式

クアンニン省とハイフォン市の連携は、自然条件や、文化、歴史、発展路線などにおける類似点によるものです。

ハイフォンが北部最大の港湾都市として知られている一方、クアンニン省は近年、経済成長や、行政改革、投資誘致などの面で多大な成果を収め、ライジングスターと評価されています。

特に、新型コロナウイルス感染症の深刻な影響を受けているにもかかわらず、この2年間、この両地方は高い経済成長率を維持しています。

具体的には、ハイフォンは12%以上、そして、クアンニンは10%以上に達しています。現在、双方は共に、製造業や、ハイテクの発展に力を入れ、グローバルなサプラインチェーンへの参入を目指しています。

クアンニンとハイフォンの連携に関し、 商工省のファム・トゥアン・アイン工業副局長は次のように分析しています。

(テープ)

「工業発展を目指すこの両地方の連携は製造業をはじめ北部地域の工業への投資誘致とサパラインチェーンづくりプロセスにおいて重要な役割を果たします。また、両地方での交通インフラ整備により、北部地域の交通運輸能力が高まります。これは輸出活動の促進に役立ちます。」

クアンニン省とハイフォン市の連携 - ảnh 2

実際、クアンニンとハイフォンは早期に、連携強化を視野に入れました。2009年に締結された中長期協力プログラムや、2021年8月に行われたこの両地方の指導部の会合で達成された合意書はその証です。ベトナム経済研究所のレ・スアン・サン副所長は次のような見方を述べています。

(テープ)

「この両地方はあらゆる分野で協力を深化させていく必要があると思います。例えば、港湾開発や、ロジスティクスなどの分野における協力です。これらはクアンニンとハイフォンの得意分野です。」

クアンニン省とハイフォン市の連携は外国人投資家や、経営者の注目を集めています。そして、彼らはその連携がもたらす効果と利益に期待をかけています。「DEEP C」工業団地のブルノ・ジャスパエート(Bruno Jaspaert)社長は次のように述べています。

(テープ)

「クアンニンとハイフォンの連携を確保するため、両地方がインフラ整備事業から利益を受けることは重要な要素です。クアンニン省は新しい港湾都市になる可能性があります。そのため、ハイフォンとクアンニンを結ぶ海路建設プロジェクトに投資する予定です。」

現在、クアンニン省とハイフォン市は共に、協力案を作成しています。この案は早期に国会と政府に上程されます。この両地方の効果的な協力は北部地域と全国の発展事業に貢献すると期待されています。

ご感想

他の情報