(VOVWORLD) - この10年間、東北部クアンニン省は、「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」という運動に呼応して、「それぞれの町・村は独特の製品を1つ生産する」という意味の「一村一品運動」(いわゆるOCOPプログラム)を実施しています。
消費者多数を引き付けるOCOPの見本市 |
これは、省内の企業と消費者の習慣変化や、認識向上に貢献しています。そして、OCOPプログラムの製品は、クアンニン省だけでなく、全国の消費者の好評を得ています。
クアンニン省ビンリェウ(Binh Lieu)県のハルサメはその一例です。同県の住民多数は元々、ハルサメ生産に携わってきましたが、かつて、その美味しい食材を知る人の数は少なかったのです。OCOPプログラムに参加してからわずか2、3年後、「ビンリェウハルサメ」というブランドは全国的にも有名となっています。
現在、ビンリェウハルサメは、北部ハイフォン市や、ハイズオン省、タイビン省、中部ダナン市、南部ホーチミン市、ブンタウ市など全国各地に出荷されており、販売量が日増しに高まっています。ハロン市民の話です。
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「ビンリェウハルサメをよく食べています。美味しいですね。また、安全性も確保されています。美味しくて、値段も手ごろですよ。」
「OCOPプログラムの製品は地元の製品を生産・販売しているので、その原産地ははっきりわかります。今後も、ベトナム製品を使う人が増えていくと信じています。」
ハルサメのほか、OCOPプログラムの枠内で、クアンニン省の複数の農産物や、手工芸品、工業製品などが紹介されてきました。その中で、多くの製品が全国の使用者に愛用されるものとなっています。2009年から2018年まで、クアンニン省では、200回以上の展示会・見本市が行われました。
これらのイベントにより、クアンニン省内の製品の知名度が徐々に高まっています。こうした中、同省は、省内の製品の販促活動を進めていく方針を打ち出しています。クアンニン省貿易振興センターのブ・ビン・ミンセンター長は次のように明らかにしました。
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「現在、市場で、『OCOP』ブランドのコピ―商品が出ています。各地方の当局者らは取り締まりを強化しています。我々も、その対策として、『OCOP』ブランドの商品の質的確保・向上に力を入れています。また、原料の原産地の管理も強化していきます。」
10年間は長い時間とは言えませんが、クアンニン省が実施しているOCOPプログラムの効果を立証できます。今後も、外国製品との競争が激化していきますが、クアンニン省の方法のように効果的な措置により、国内製品が引き続き愛用されていくでしょう。