ソンラ省、「一村・一品運動」の製品輸出を目指す

(VOVWORLD) - 現在、ソンラ省の関連各機関はOCOP製品輸出を促進するため、地元のメリットを活用し、優遇政策を実施しています。その目的は、今年中に、40件の新しいOCOP製品を開発し、住民の生活を一段と改善させるということです。
この数年間、北部山岳地帯ソンラ省は「OCOP=一村・一品運動」を促進し、OCOP製品の数は83件に達し、その中で、1件は5星、残りは3~4星の水準に達しています。ソンラ省はその消費市場を国内だけでなく、海外にも拡大しようと取り組んでいます。
ソンラ省、「一村・一品運動」の製品輸出を目指す - ảnh 1生産協同組合のグエン・スアン・タオ組合長(左)=VOV

5星水準に達するソンラ省のOCOP製品はソンラ市のビックタオ(Bich Thao)コーヒー生産協同組合のコーヒーパウダーです。生産協同組合のグエン・スアン・タオ組合長によりますと、コーヒーは1994年からソンラ省で栽培されてきましたが、現在、その栽培地の土壌退化により、輸出が困難であるとしています。タオ組合長は、「市場の需要を満たすべく、ビックタオコーヒー生産協同組合は設立直後に新品種を導入し、質の高いコーヒーの開発を進めてきた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「新品種は気候変動に適応し、病気にも強い抵抗力を持つもので、その遺伝子はアラビカコーヒーです。欧州市場での需要が高まっていることから、2018年から外国人専門家を招いて、農家を対象に訓練を行ってきました。また、 コーヒー蜂蜜や、カスカラ(cascara)茶などの新製品も開発しました。これらはソンラ省特有の風味を持ちながら、環境にもやさしいものです」           

現在、ビックタオコーヒー生産協同組合のOCOP製品は国内で愛用されるだけでなく、海外にも輸出され始めています。基準が厳しい市場にも進出できるように、生産協同組合は製品の質の向上に力を入れるとともに、生産規模を拡大しています。今年、同社は20トンのコーヒー豆を加工できる工場を稼働する予定です。タオ組合長は、『わが社の製品は日本や、イタリアなどでの見本市・展示会で好評を得ていることから、2022年に、生産量を2000~4000トンに増やし、そのなかの90%~95%を輸出する予定である』と明らかにしました。

ソンラ省、「一村・一品運動」の製品輸出を目指す - ảnh 2「ソンラ竹グループ」社が生産する竹コップ、竹ストロー、竹食器=VOV

一方、「ソンラ竹グループ」社が生産する竹コップ、竹ストロー、竹食器も消費者に浸透しています。現在、これらの製品は国内市場の60%のマーケットシェアを占め、インドやフランス、ドイツ、アメリカ、韓国に輸出されています。「ソンラ竹グループ」社のレ・テェイン・ズン社長の話しです。

(テープ)

「わが社は環境にやさしい家具を生産し、竹の性質をそのまま維持し、化学物質を一切使用していません。輸出のために、製品の価値向上や、環境保護、原材料生産、製品の多様化などの要素を重視しています」       

コーヒーと竹製家具とともに、お茶や、乾燥竜眼などのOCOP製品も国内外の消費者の好評を得ています。同省の当局者はこれらの製品の生産・加工・消費・輸出を促進するため、具体的な計画を立案しています。ソンラ省新農村建設運動調整室のホアン・ティ・トゥ・ヒェン副室長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「OCOP製品の販促を目指し、その生産・加工プロセスに参加する各企業・農家は生産工程に関する規定を厳守する必要がありますが、私たちはその質の向上を目指し、具体的な措置をとります。OCOP製品の輸出はソンラ省を世界の人々に紹介することにも役立つからです。

現在、ソンラ省の関連各機関はOCOP製品輸出を促進するため、地元のメリットを活用し、優遇政策を実施しています。その目的は、今年中に、40件の新しいOCOP製品を開発し、住民の生活を一段と改善させるということです。

ご感想

他の情報