(VOVWORLD) - 水産物の検査、監視、及びトレーサビリティを完全でかつ明確に実施するため、ダナン市人民委員会は市内の漁獲活動の検査、監視計画を承認しました。
この計画に基づき、企業、漁民にリスク評価へのアプローチ方法やEC=欧州委員会の手ほどきに従うIUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策を目指す検査基準などが伝えられるとしています。
この3ヶ月間、ダナン市、ソンチャ県、ナイヒエンドン地区の漁民ファム・リエウさんは毎回、トゥクアン漁港で水産物を水揚げする際、漁獲海域を申告します。彼は水産物のトレーサビリティは必要であるとの考えを示しました。というのはEUの漁業規則によりますと、漁民は漁獲記録を記載しないと、当局者は水揚げされた水産物に証明書を発給せず、企業は購入しないからです。そうした理由で、漁民、当局者、企業は緊密に連携して、経済的価値が高い水産物の出荷を目指す必要があるとしています。リエウさんの話です。
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「管理委員会は漁港に常駐しています。カード式登録証を出すと、管理委員会の代表は漁船の検査に赴きます。これは水産物の質を正しくに評価するため、適切な活動であると思います。漁獲記録を記載しない場合、水産物が半値以上に値下げされてしまいます。」
漁船のオーナーの多くは漁獲海域の申告は時間がかかるものの、水産物の産地や流通経路が証明されるとその価格が高くなると明らかにしました。ダナン市、ソンチャ地区に住む漁民の一人は「沖合いに出る度、必需品に加えて、必ず漁獲記録を持参すると語りました。
(テープ)
「水産物トレーサビリティを厳格にすればするほど、漁民に利益をもたらすと思います。漁獲記録を付けるようになってから、漁獲活動は数年前と比べ、順調に行なわれるようになりました。」
IUU=違法・無報告・無規制漁業を断固として防止するため、ダナン市人民委員会は同市の農業農村開発局に対し、国境警備隊や関連機関と連携して、漁業監視事務所を設立することを委託しました。また、関係機関の職員は24時間体制でトゥクアン漁港に常駐して法律に従って漁獲の監視・検査を行なうとともに同市の管轄下に置かれる海域で起こった違反行為を処理するよう要請しました。
ダナン市・国境警備隊司令部のグエン・トン・クオン中佐は次のように話しました。
(テープ)
「天気のいい日ならば、一日に、漁船のオーナーは少なくとも1回国境警備部隊と連絡をとり、操業位置や漁獲量を通知しなければなりません。これにより、我々は危険海域を警告し、漁船の活動を監視することができます。」
今年上半期に、一日あたり、トゥクアン漁港には延べ50から55隻の漁船が寄港し、トレーサビリティの確保や水産物の販売を行なっています。ダナン市・農業農村開発局は国境警備部隊司令部、及び各地区人民委員会と協力し、水産物輸出企業20社と漁船のオーナーおよそ400人を対象に、トレーサビリティ制度の説明会を行ないました。一方、各地区人民委員会は情報通信局、農業農村開発局、国境警備部隊司令部、農民協会と連携して、漁獲検査、監視計画の宣伝会議を行なっています。