(VOVWORLD) - 6月1日、トレーディングフロアを通じての製品の取引に関する政府の詳細規定158号を改正・補足した規定51号が発効しました。
この規定はトレーディングフロアでの製品の取引や外国へのベトナム製品の出荷、また、ベトナムの農産物の競争力の向上に有利な条件を作り出すと期待されています。
ベトナムはコーヒーや胡椒、ゴムなど、農産物の輸出大国です。これまで、輸出農産物の価格や基準は外国の輸入業者により設定されました。輸出企業は国際基準や技術障壁を遵守することは自社の製品を保護するだけでなく、価格面の圧力を回避でき、市場のルールに従って製品の取引ができるようになります。ベトナムの製品取引所の副所長は次のように明らかにしました。
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「ロジスティックス企業や倉庫管理者などと連携して、我が取引所を利用する企業に有利な条件を作り出すことが狙いです。また、こうしたやり方により、リスクを防ぐことができます。」
ベトナムの胡椒価格は低いレベルにありますが、価格を監視できず、参考価格が分からないまま、農民らは販売せざるを得ませんでした。こうした中、インドやブラジルでは胡椒のトレーディングフロアが設立されたことで胡椒が受け入れられるような価格で取引されています。ベトナム胡椒協会の副会長は次のように語りました。
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「インドの胡椒協会と会見し、トレーディングフロアを通じて取引を行う計画があります。これにより、胡椒の価格を適切なレベルに維持することができます。インドはベトナムでの胡椒取引に参加する意向を示しました。」
コーヒーに関して、ベトナム商工省はバンメトート・コーヒーのトレーディングフロアを試験的に設立しましたが、数年しか運営できませんでした。外国企業は自身で設定した基準に従って安値でベトナムのコーヒーを購入しますが、加工してから、高値で販売しています。コーヒー栽培業者と輸出企業は国内のトレーディングフロアと外国のトレーディングフロアの連携が図られた後、世界市場に関する情報が明確化され、価格変動によるリスクが軽減されることを希望しています。南部ドンナイ省のスアンロック胡椒共同生産組合の社長は次のように話しました。
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「私と農民らはトレーディングフロアで胡椒を取引するため、どんな基準を満たす必要があるか分かりません。トレーディングフロアでの取引に早々に管理者、専門家は私たちに関連基準を教えるよう望んでいます。」
他方、農産物取引企業はトレーディングフロアに関する経験が浅いことから、当局者の手解きを必要としています。中部高原地帯ダクラク省のコーヒー協会の会長は次のように話しました。
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「企業、銀行、ロジスティックス企業は会合を行い、相談しなければなりません。また、国内の各取引所は連携する必要があります。トレーディングフロアを通じて、いくつかの品目の取引を成功させると輸入業者や生産者に信頼をつくるでしょう。」
ベトナムの農産物を外国のトレーディングフロアに登場させるのは容易ではありません。農民、企業、当局者は力を合わせ、市場の厳しい要求に応えるならば、成功を収められるでしょう。これにより、市場の変動によるリスクの軽減、価格の管理、ベトナムの農産物の価値の向上が図られるとしています。