この数年、南部ドンナイ省は10億ドルというFDI=外国直接投資を誘致するという目標を掲げています。FDI誘致で、トップに立っているドンナイ省としてはこれは決して高くない目標であり、外資を選択して誘致するとしています。
FDI誘致において国内各地の中で群を抜いているドンナイ省は2006年から環境に優しく、ハイテクを利用する投資プロジェクトのみを誘致しています。同省人民委員会は投資優先分野や条件付き投資分野を定める一方、皮革製造や染色など環境汚染を引き起こす恐れがあるプロジェクトに対して投資を誘致しない方針を固めました。
ドンナイ省の工業団地管理委員会のマイン・バン・ニョン副委員長は国家、コミュニティ、労働者、投資家のいずれにも良いプロジェクトを優先させると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「国家に良いプロジェクトとは国家に貢献するものでなければなりません。また、コミュニティに良いプロジェクトは技術普及や雇用創出、労働者の知的水準の向上につながるものでなければなりません。もちろん、投資家に利益をもたらす必要があります。」
ドンナイ省は投資の質を投資額より、また、投資プロジェクトの実施額を登録された件数より重視しています。省の行政当局は企業に投資許可証を発給した後、プロジェクトの進捗度を促し、投資の実施を見守っています。その結果、これまで、ドンナイ省の外資系企業の投資の実施額は高いレベルにあり、登録資本金額の7割を超えています。
ドンナイ省はFDIを選択的に誘致するという方針を実現して、投資環境の整備にあらゆる手を尽くしてきました。毎年、同省人民委員会は4回にわたり、外国人投資家との対話や会合を行い、情報の交換や、企業の困難の解決を目指しています。ドンナイ省人民委員会のチャン・バン・ビン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我が省は行政手続きの簡素化や投資家の支援に力を入れています。また、企業に対し、発生する問題を適宜に伝え、地方行政当局ととも企業の困難の解決にあたるよう希望します。」
ドンナイ省は行政手続きの改革に際し、現地での投資振興を行なっています。また、ドンナイ省の工業団地管理委員会はワンストップ制を導入して、投資手続きを早く処理しています。 2016年、ドンナイ省はおよそ20億ドルのFDIを誘致し、国内各地の中で、トップという座を保っています。この数字は地元の潜在力に見合っていませんが、選択的な投資であり、現地の条件に相応しいもので、ドンナイ省の正しい投資誘致方針を立証するとみられます。