北部バクザン省では、多くの人々が知っているところはホア・ビン(HoaVinh)撮影店です。この店はさらに“田舎の博物館”という素朴な名前を持つ農民の博物館でもあります。この博物館には、農民の生活に関する数千点の現物などが展示されています。
農具博物館
博物館を始めて見学した人は幼い頃からの記憶を思い出し、ベトナムの田舎の文化空間に入り込むことでしょう。大多数の展示物は経済的価値は高くないものの、ベトナム全国各地の地方の素朴な文化保存へ常に傾けている博物館の主の気持ちと構想が一番大事なもとなっています。展示物は極めて質素なものです。例えば、茶箪笥、石臼、すり鉢、すり棒、脱穀機、稲刈り具、エビ・魚捕りの網などです。その中でも、工夫して作られたものもあれば、長い期間使用されてきた物もあります。
マィンさん
博物館の主であるグェン・クアン・マインさんは「数十年に、全国各地を回って、現物の収集と撮影した結果、農民の物心両面の生活につながるコレクションを作った」と明らかにし、次のように語っています。(テープ)
「父から写真の撮影を継承したお陰で、全国の各地方を回れるようになりました。幼い頃、戦争を避けて、地方へ疎開しました。田舎の人々の生活はとても穏やかで親しみがあることが分かりました。農民の生活と生産を緊密に結びつく農具を顕彰したいのです。農業が工業化現代化されるにつれて、これらの農具はなくなる恐れがあるので、それらを収集することにしました。」
マインさんはこのように語りました。
大小の石臼のコレクション
マインさんの博物館を訪れると、最も印象的なのは様々な形を持つ数百もの大小の石臼のコレクションです。その中には、大昔からのものもあります。マインさんは次のように明らかにしています。(テープ)
「石臼は400ないし500個ぐらいです。石臼収集は本当に大変でしたよ。後継者が石臼を作るにあたり先祖代々の苦労様を深く理解してもらいたいのです。そのため、私はこれらの臼を愛好して、収集することにしました。」
マインさんはこのように語りました。
この博物館には農具の他、各種のデザインの油を使用するランプも展示されています。マインさんにとって小型ランプは多くの意義を持つようです。昔の人は、電気が無かった為、これらのオイルランプを使って、生徒に教えたのです。これらのランプのお陰で多くの生徒は立派な人間に成長しました。
マインさんの友達の一人であるファム・バン・スンさんは次のように語っています。
(テープ)
「マインさんは地方の独特なものを収集して、この博物館に展示しています。そこで、この博物館を通して、田舎の一角を感じることが出来ます。」
スンさんはこのように語りました。
写真撮影に夢中になるマインさんは暇な時、田舎を巡り、農村生活の瞬間を切り取って写真に収めながら、独特な器具を収集します。彼の博物館の展示物は田舎の魂を持っていることでしょう。