ハノイ統計局によりますと、今年第1四半期に同市は39件のFDI外国直接投資プロジェクトを誘致し、その投資額は合わせて約1億2000万ドルに達し、前年同期と比べ5・9倍増加しました。この金額は顕著なものといえますが、最も目立ったのは各プロジェクトの効果と質が高くなっていることです。
エコノミストらによりますと、「これは望ましい兆しだ」と評価しています。同市計画投資局のグエン・バン・トゥ副局長は次のように語りました
(テープ NGUYEN VAN TU)
「ハノイは現在FDI誘致の面で全国の第3位に立っています。これまで、ハノイはおよそ220億ドル相当の外資プロジェクト2250件を誘致しました。2011年は15億ドルを誘致し、前年と比べ1・75倍増加しました。世界経済剤の暗い状況からみれば、これは素晴らしいでしょう。ハノイが自らの潜在力を効果的に生かすなら、今後もFDIを大量誘致できるのです」
トゥ副局長はこのように語りました
また、エコノミストらは「各プロジェクトの効果と質が高くなっていることが最も目立った点だ」と評価しました。ハノイ経済社会研究院のグエン・ミン・フォン博士は「今年上半期に誘致した外資プロジェクトのほとんどはハイテクや、裾野産業など経済、社会、雇用創出などの面で価値の高いものだ」とし、「これらのプロジェクトを通じて、ベトナムは経済面だけでなく、管理能力の向上、経験集約などの面でも収益がある」との見解を示しています。今後の方向に関して、フォン博士は次のように提案しています
(テープNGUYEN MINH PHONG)
「最初に、ベトナムが国際社会への参入プロセスに出した公約に合致する法律環境を整備することです。次に、FDI誘致に関する具体的な計画を立案すること、第3はインフラ整備です。インフラ整備には2つあります。1つ目は道路、工業団地、電気網などで、第2つ目は人材です。また、国内企業をさらに発展させることも重要です」
フォン博士はこのように語りました。
ハノイのFDIの誘致は、同市だけでなく、他の地方にも影響を与えます。これらを意識して、ハノイは今後もFDIの誘致に力を入れていく方針です。