これまで、同省では300億ドル相当の外国直接投資プロジェクトおよそ3400件が行なわれてきましたが、投資額では、ホーチミン市とハノイに次いで3位に立っています。外国投資誘致を促進するため、地方行政府は企業の困難解決を目指す様々な支援措置をとっています。

今年上半期、ビンズオン省が誘致したFDI=外国直接投資額は8億5千万ドルに達し、計画の60%に相当しています。これにより、同省が2016年から誘致してきたFDI総額は57億ドルを超えています。そして、ビンズオン省は早期に、70億ドル相当のFDIを誘致するという2016～2020年の5カ年計画で定められた目標を達成する見通しです。

投資誘致を目指し、ビンズオン省は、工業団地建設に力を入れています。また、電気や、電子、機械製造、薬品、化学物質、サービス業を投資誘致の優先対象と見なしています。同省の工業団地「VSIP1号」に投資している日系企業の経営者の話です。

（テープ）

「プロジェクトを効果的に展開するために取り組んでいます。また、ビンズオン省行政府の支援を受けていきたいのです。今後も、ビンズオン省はさらに発展していくことを確信しています。」

現在、ビンズオン省の労働者数は130万人となっています。また、外国人労働者数は5万人です。各企業と労働者への有利な条件づくりを目指し、同省は社会保険制度や、健康保護サービス、税制などに関する政策の改正を進めています。

今後、交通インフラ整備や、経営投資環境の改善、競争力の向上なども促進していく方針です。ビンズオン省人民委員会のチャン・タイン・リェム委員長は、「経済社会インフラ整備や、人材育成、職業訓練、社会住宅建設なども重視している」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「省の指導部と各機関は投資家と一緒に歩み、投資家の意見に耳を傾け、投資家の困難解決のために支援していきます。企業に最も有利な条件を作り出すために尽力していきます。」

現在、ビンズオン省は、日本や、アメリカ、EU=欧州連合、韓国、シンガポールなどで、投資振興活動を進めています。同省は、あらゆる場とあらゆるチャンスを生かして、投資家をアピールしています。

また、ベトナムが締結してきたＦＴＡ=自由貿易協定がもたらすチャンスを掴んでいます。投資振興活動の効果向上を目指し、省の指導部は関連各機関に対し、政策と法的枠組の完備に力を入れながら具体的な行動計画を立案するよう指示しました。

ビンズオン省の投資環境は国内外の投資家から好評を得ていますが、同省は、今後もそのさらなる改善に力を入れていく方針です。これは、省内の持続可能な発展を目指すものと見られています。