ベトナムの伝統的な文化は長い歴史を持っています。トゥォンやチェオ、カイルォンなどの伝統的な歌唱芸術はベトナム人の精神生活において欠かせないものとなる時期がありました。しかし、新たな舞台芸術が発展すると共に、その伝統的な芸術も徐々に失われています。

そうした状態を前に、ベトナムの伝統舞台芸術を愛する多くの研究者、作家はこれらの芸術を発展させるため、新たな舞台作品を制作しながら、お囃子の方法を刷新しています。先頃ハノイで行われた「伝統的舞台芸術の保存・発揮を目指す措置」シンポジウムで、舞台芸術に携わる管理者や芸術家、研究者らは、「舞台は、無形文化と有形文化が調和する総合的芸術である。

そのため、この芸術を保存、発揮する為、具体的な措置を確実に実施すると共に、舞台博物館を建設する必要があると強調しました。ベトナムの伝統歌唱チェオ劇場の責任者ハ・ドク・ミン氏は、次のように語りました。「テープ」

「伝統芸術に用いられる演奏の衣装や楽器などを保存する博物館の建設は大切なことだと思います。保存しない場合、時とともに、その現物が滅びる可能がありますよ。」

ミン責任者はこのように語りました

又、「それぞれの伝統芸術部門の価値を保存しなければならない。具体的には、経験豊富な演者や職人が若い世代にお囃子の方法を教えることを励みながら、芝居や舞踊などを映像に納める必要があるという意見があります。伝統歌唱芸術のカイルォン劇場のホァン・バン・フン副責任者は、次のように語りました

「テープ」

「職人たちは、伝統的な芝居を演奏したことがありますので、芝居の内容および登場人物のことを十分に理解することが出来ました。ですから、職人は若い世代に演奏に関する経験をわかち合うことが大切なのです。」

ﾌﾝ副責任者はこのように語りました

なお、鑑賞者に対する伝統芸術についての認識を向上させることも重要なことです。これにより、伝統芸術を理解するコンクールや伝統芸術演奏フェスティバルを開催しなければなりません。現在、幾つかの地方では、伝統芸術を教えるクラスもあり、一定の効果をあげています。これらの活動の中で優秀な才能が発見されています。先ほどのベトナム伝統芸術チェオ劇場のハ・ドク・ミンさんは、次のように語りました

「テープ」

「十年前から、伝統芸術を学校で教えています。芸術演奏局は、幾つかの地方で同じことを実施していますが、続ける必要があると思います。これは頻繁に行わなければならないと思います」

MINH責任者はこのように語りました

現在、社会経済が日々変化する中で、伝統芸術部門も一般大衆にこうした芸術をさらに広めて行くべきでしょう。