1997年、ベトナムは世界最大コーヒー輸出国4カ国のリストに入りました。そして、15年後の2012年には、ブラジルを追い越し、世界最大コーヒー輸出国となりました。現在、ベトナムはコーヒーの生産・加工・輸出部門の持続的な発展に力を入れる方針です。
この10数年、コーヒーの輸出額は各種農産物の中、コメに次ぎ第2位にたっています。VICOFA=ベトナムコーヒー・カカオ協会によりますと、今年1月から8月までは輸出累計額が27億ドルに達し、過去最高となりました。
一方、ICO=国際コーヒー機関によりますと、今年上半期、ベトナムは25億ドル相当のコーヒーを輸出し、ブラジルよりも13%多くなったということです。現在、ベトナムコーヒーは日本や、アメリカ、EU=欧州連合など80カ国・地域に輸出されています。これらの成果を基礎に、ベトナムコーヒー部門は持続的な発展に向かっています。
コーヒー輸出データ
ベトナムコーヒー会社のグエン・コン・タィン(Nguyen Cong Thanh)副社長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「ベトナムコーヒー部門はVICOFAのほか、最近、コーヒー生産・加工・輸出大手企業20社からなるクラブも設立されました。これらの企業は国内市場のシェアと輸出総量の約90%を占めています。これは、コーヒー企業が連携、協力を強化していることを示しています。団結と連携は成功の鍵だからです。」
タィン社長はこのように語りました。
現在、同部門は新技術、設備の導入に力を入れています。これは、製品の品質向上、付加価値をつけるのための効果的な措置とみられています。また、コーヒーの加工も促進されています。エコノミストらは「コーヒー部門の持続的な発展のために、各企業の努力のほか、政府の補助も必要とされる」との見方を示しています。
これに関し、VICOFAのドー・ハー・ナム(Do Ha Nam)副会長は次のように語りました
(テープ)
「政府は優遇措置を取るよう提案します。また、コーヒー部門の活動にも参加するよう求めます。これらはコーヒー部門の発展だけでなく、ベトナムのイメージを世界に紹介することにも寄与すると思います」
ナム副会長はこのように語りました
今後もベトナムのコーヒー生産・加工・輸出部門は引き続き成長し、国の発展に寄与していくことでしょう。