2012年はベトナムの輸出活動にとって困難な年と予測されています。その原因は、高いインフレ率や、世界各国の経済の低迷状態、輸出業者の資金面での問題などとされています。こうした中、ベトナム政府は輸出企業の困難を解決するために複数の支援措置を取っています。
年初から、ベトナムの多くの企業は生産規模を縮小せざるを得ない状態にあります。その最も大きな問題は資金不足です。これに関し、ホーチミン市ゴム協会のチャン・ベト・アィン副会長は次のように明らかにしています
(テープ)
「多くの企業が融資を受けられない状態です。例えば、ホーチミン市のプラスチック企業です。これらの企業は現在、古い設備を使用しており、生産コストが高いので、競争力が低いです。しかし、設備を輸入するためには、付加価値税が課されます。これも大きな困難です」
アィン副会長はこのように語りました。
企業の困難を解決するために、政府はこのほど、国家銀行に対し、融資金利の引下げを要請しました。財務省も資金源を調整しています。そのほか、税金の減免、納税期の延長などの措置も取られています。企業補助措置に関して、ブーバンニン副首相は次のように語りました
(テープ)
「インフレ抑制、マクロ経済の安定化は引き続き優先課題です。これは正しい方向なので、維持しなければなりません。しかし、インフレ抑制、マクロ経済の安定化を進めながらも、企業の困難解決を支援しなければなりません。政府は各企業の状況を把握した上で、支援措置を実施します」
ニン副首相はこのように語りました
一方、各企業も困難を乗り越えるため、自らの力で取り組んでいます。ホーチミン市のプラスチック生産企業の経営者ブオン・タィン(Vuong Thanh)さ
んは次のように語りました
(テープ)
「小売市場と輸出市場は低迷しています。これは大きな困難ですが、これを解決するために、わが社はコスト削減、節約などの措置を徹底的に実施しています。これにより、現在の困難を乗り越えることができると信じています。」
タィンさんはこのように語りました
多くの困難に直面しているにもかかわらず、今年上半期におけるベトナムの輸出額が約250億ドルに達しました。これは望ましい結果だと評されています。企業の努力、政府の支援により、今年の輸出目標が達成されることが期待されています。