経営活動に電子商取引を導入することは世界中の必至な動きですが、ベトナムも例外ではありません。ベトナムではインターネットの迅速な発展につれ、多くの企業がインターネット上の取引と経営の拡大に力を入れています。

若い実業家グエン・ズイ・リンさんは結婚写真専門のフォトスタジオAubeを営んでいます。このスタジオはハノイ市内の狭い路地にありますが、よく知られている場所です。また、客層の70%はソーシャルユーティリティサイト・フェイスブックを含め、インターネットを通じて、このスタジオを知るそうです。リンさんは次のように語りました。

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「フェイスブックなどを通じて、いろんなところに住む顧客と接触することができます。パンフレットをハノイ市内の顧客のみに配布することができますが、北部ハイフォン市やバクニン省、ナムディン省に住むお客さんも着てくれて、お客さんのおよそ7割を占めています。」

インターネットを通じて、リンさんのスタジオを知るようになったお客さんはたくさんいます。ナムディン省のカオ・ティ・ハインさんは次のように話しました。

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「3、4ヶ月前にフェイスブックに加わりました。アップロードされたある写真を見て、好きになりました。また、スタジオAubeのページにアクセスしてみると独特の撮影スタイルに印象付けられました。それで、このスタジオに行ったのです。」

他方、若い経営者ド・キム・ティンさんはホーチミン市第3区に小さなファッション･ショップを経営し、多くの省と市に商品を並べています。商品は衣装、履物、アクセサリーなどで、特別なものではありませんが、ソーシャルサイトで商品のピーアールを進めてきたことから、経営はとても好調です。ティンさんは次のように語りました。

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「今、全世界にインターネットが普及しており、オンライントレードも人々にとって御馴染みのものです。若者や会社員などはインターネット上で取り扱われる商品を簡単に見つけることができます。」

リンさんやティンさんなど若い経営者はインターネット上の取引のメリットとして低いコスト、迅速な情報提供、売り手と買い手の直接接触などを挙げました。顧客もこれらを利点とし、オンライントレードに積極的に参加しています。

現在、ベトナムでインターネット利用者は3100万人を超え、人口のおよそ35･5%を占めています。また、商品の広告、販売のため、ウェブサイトを開設している企業は企業全体の42%を占めています。更に、ソーシャルサイト、中でもフェイスブックの加入者は日を追って増えています。これはインターネット上の取引を行う企業に有利な条件を作り出すとしています。V&A株式会社のチャン・トゥアン・ベットさんは次のように述べました。

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「現在、ベトナムの企業各社はフェイスブックをはじめ、ソーシャルサイトを通じて、顧客ケアサービスを行うとともに、販売網の発展を進めています。これは開放的な市場だと思います。また、多くの中小企業はフェイスブックを販売チャンネルとして活用しています。これは節約的かつ効果的な方法です。」

この数年、ソーシャルサイトの拡大や移動設備の発展はインターネット上の取引に便宜を図り、供給者と顧客間の接触を緊密化してきました。ベトナムではこれからもさらに電子商取引が普及し、広く利用されています。