この5年間実施されてきた「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動はベトナム人の消費慣習の変化に多く寄与しています。これにより、ベトナム製品の販売量は各スーパーマーケットや、ショッピングセンターだけでなく、農村部や、遠隔地でも増加しています。
国内製品を愛用する人の数が増えている
特に、この運動が各企業の製品の質的向上、競争力の強化、国の経済社会発展の促進にも寄与していると評価されています。
社会世論研究所の調査の結果によりますと、この運動に関心をもつ人々の割合は5年前の23%から92%に増加しました。そのうちの63%は国内製品を愛用しています。特に、繊維製品、履物など高品質の製品の使用率は80%に上っているということです。
ハノイ市民のグエン・マイ・リェンさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「ベトナム製品はいいので、使っています。私だけでなく、同僚と友達も国内産の衣服や、食品、日用品などを買います。この運動を応援することは国の発展に寄与することになると思います」
以前は、各スーパーや、ショッピングセンターなど、商品の大多数が外国製品でしたが、現在、国内製品の割合が8~90%に増えました。また、国内企業は国内市場にシフトし、農村部や、山岳地帯、遠隔地に商品を運び販売する活動を進めています。
ベトナム中小企業協会のトー・ホアイ・ナム副会長兼理事長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム企業が国内市場に戻ることや、消費者が国内製品を選ぶことは喜ばしいことです。これは、『ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう』運動の効果を示すものです」
一方、ベトナム農民協会のグエン・クオク・クオン会長は「今後も、各企業は自社の製品の品質をさらに向上させる必要がある」との見解を示し、次のように述べています。
(テープ)
「国内商品が品質や、サービス、価格などの面で、外国製品に劣るなら、この運動を促進しても意味がありません。重要なのは国内製品の品質です。これは、企業の競争力とこの運動を促進するための基本です。」
さらに、国内製品を農村部や、山岳地帯、遠隔地に運び販売する活動を促進していく必要がある意見もあります。
商工省のホー・テイ・キム・トア次官は次のように明らかにしています。
(テープ)
「今後、我々はこの運動に関するPRや、行政手続の簡素化を進めていきます。これは国民と企業に便宜を図ります。また、各企業の商品供給システムの拡大や、商業に携わる人材育成、不正取引防止対策なども強化します」
「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動は、2020年までにベトナム製品を率先して使うベトナム人の割合が90%に達するという目標を掲げています。これを達成するために、各企業は製品の質的向上や、競争力の向上に力をさらに入れていく必要があるとされています。