ベトナム企業の海外投資

先ごろベトナム計画投資省はベトナムの海外向け投資状況に関する報告を発表した。主に外国投資を受けてきたベトナムはこれまで59カ国・地域に投資を行っており、その投資総額は155億ドルに上っています。これはベトナム企業の潜在力とベトナムの国際社会への参入活動の効果を示すものと見られます。

計画投資省によりますと、今年第1四半期に、同省はベトナム企業の外国向けの投資プロジェクト22件に許可証を発給し、その投資額があわせて7億2000万ドルを超えています。また、実施中の海外投資プロジェクト5件は増資を登録しました。

新規投資額と増資額は合わせて26億5000万ドルに達しているということです。海外投資を行っているベトナム企業は主に、鉱産物開拓や、宿泊業、飲食業、通信などの分野に集中しており、その主な投資先はロシア、ラオス、ミャンマーの順となっています。


ベトナム企業の海外投資 - ảnh 1

ベトナム企業の海外投資について、海外投資企業協会のグエン・バン・トアン(Nguyen Van Toan)副会長は次のように評価しています。

(テープ)

「これは積極的な兆しです。というのは海外に投資する時、ベトナム企業がその投資先の企業よりも力を持たなければならないからです。また、ベトナム企業にとって、外国の投資環境は新しく未知の点が沢山あると思います。これまで、ベトナム企業は日本や韓国、アメリカ、欧州諸国など先進国にも投資しています。そのため、海外向け投資はベトナム企業の成長を表すものだといえます」

トアン副会長はこのように語りました。

ベトナム企業の海外投資は前向きな成果を収めてきました。これらの成果はベトナム企業に新しい発展方向を切り拓くものと評されています。そのため、最近、多くの企業は海外投資を新戦略としています。

オセン・ドア(Ocen Door)というブランドで機械の部品と屋内アクセサリーを生産する企業ドゥク・ズオン社もこうした企業の中の1つです。

同社のファン・スアン・フン(Phan Xuan Hung)社長は次のように明らかにしています

(テープ)

「我が社の海外向け投資は慎重かつ科学的に進められています。投資先に関する理解の深化や、市場調査、法律システムの究明などを計画的に詳細に行いました。また、投資先で開催される見本市、展示会への参加、相手の模索なども重視しています。現在、アラブ首長国連邦などで大規模なプロジェクトを進めています。海外投資を通じて、ベトナム製品とベトナムのブランドを世界に紹介できるよう望んでいます」

フン社長はこのように語りました。

ベトナム企業の海外投資は国内の労働者数千人に、そして、投資先の労働者数万人に雇用を創出しました。特に、海外投資はベトナムの輸出市場の拡大にも寄与することが期待されています。

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