ベトナムの東海部いわゆる南シナ海は西側と東側の文化、文明を架ける橋であり、太平洋とインド洋、アジアと欧州とアフリカ東北及びベトナムと世界各国との血脈となる海路でもあります。これまでに東海部におけるシルクルートの歴史及びベトナムと地域内諸国に関する歴史に関する様々な研究テーマが行われてきました。
ハロン湾
これにより、5月18日から31日までハノイにある歴史博物館でベトナム海洋文化遺産展示会が開催され、10世紀から18世紀にかけての海洋遺産に関する300点の資料と現物が展示されました。ベトナム歴史博物館のグェンバンクォン(Nguyen Van Cuong )館長は次のように語りました。(テープ)
「この展覧会を通じて、我々はベトナム海洋遺産、海と島の主権及び国民の祖国愛というメッセージを送りたいと思います。この展示会はホーチミン主席誕生122周年記念日を祝うため意義のあるイベントでした。」
グェンバンクォン館長はこのように語りました。
今回の展示会で展示された資料、現物は国際航海発展歴史の生きた証である、「ホアンサ」と「チュオンサ」と呼ばれる二つの群島に関するベトナムの主権を確認するものです。北部のハロン湾、リソン(Ly Son)島のオク(Oc)村などで発掘された様々な現物はベトナム、中国の南部及びフィリピンの陸と離島に住んだ住民の文化交流を確認する証です。
そのほか、この展示会ではベトナム北部デルタ、南部アンザン(An Giang)省、北部のバクニン(Bac Ninh)省、首都ハノイ、北部クァンニン(Quang Ninh)省、フンイェン(Hung Yen)省、中部ホイアン(Hoi An)にある港町の繁栄期の様子を描いた数多くの写真が展示されました。北部クァンニン省の博物館は47点の貴重な現物を今回の展示会に届けました。クァンニン省博物館のチャンチョンハ(Tran Trong Ha)館長は次のように語りました(テープ)
「今回の展示会ではクァンニン省と中国の通商関係歴史を描いた47点の現物が展示され、中でも、中国と中部ホイアン旧市街との貿易交流を証明する12世紀と17世紀にかけての古陶磁器が入っています。数多くの現物はベトナムのクァンニン省とカイロ市で発掘されました。それらの現物もイギリスと日本の博物館で展示されています。」
チャンチョンハ館長の話でした。
特に、この展示会では1838年のミンマン(Minh Mang)王朝時期と1939年のバオダイ王朝時期に作成されたホァンサー群島の地図及び1945年から1975年にかけてのホァンサー群島とチョンサー群島の主権に関する様々な写真も展示されました。中部ハーティン(Ha Tinh)省からの見物者であるグェンバンファン(Nguyen Van Huan)さんは次のように語りました(テープ)
「この展示会はベトナムの海と島の文化、歴史に関する様々な資料を展示しました。この展覧会を通じて、私は民族の歴史、祖国の主権保全を目指すベトナム国民の闘争事業をよく理解できるようになります」
グェンバンファンさんはこのように語りました。
夕暮れの海の歌のメロディー(Bien Hat chieu nay)