現在、ベトナム中部のホイアン旧市街は世界遺産としてベトナム国内だけでなく、世界的にもよく知られています。ベトナムの多くの学者、歴史研究者はこの有名な町を世界に紹介するため力を尽くしていますがその中にホイアン町の党委員会のグェンス委員長(Nguyen Su)もいます。





「ファンチュチン」（Phan Chau Chinh）という19世紀のベトナムの愛国者の名を付けた文化基金は先ごろ、「文化教育事業のため」という賞をグェンス委員長に授与しました。この賞はこの20年間、ホイアン旧市街の保存作業に対するグェンス委員長の貢献によるものです。この文化基金の議長であるベトナムの著名な作曲家グェンゴクさんは「現在のホイアン旧市街の美しい顔はグェンスさんの大きな貢献によるものである」との見解を示しました。

グェンスさんはいつも指導者としての責任が重いと思っています。そうした考えで、彼は古きよき美しい旧市街を保存するため、この町の秩序維持の計画を立ていました。これにより、旧市街の各通りは車両侵入禁止となり、歩道など公道で物品販売行為も禁止しています。グェンスさんは次のように語っています

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「この決定を発表した悪しき風慣を改めるということです。ですから、当時、この決定に批判する多くの意見が相次ぎました。しかし、私たちの決定は市民の利益のための正しいものなので結局、実施されました。この決定は現在まで、ホイアン町の市民１００％の賛同を得ました」

このように語ったグェンスさんは故郷の古きよき伝統を守るだけでなく、ホイアン旧市街にある散策通りの経済的な効果性を高めるという構想をも立てました。観光客がこの旧市街の通りに行く毎に、入場券を買わなければなりません。こうした収益はこの古い町並みの改修作業に当てられています。今後の計画について、グェンスさんは次のように語っています

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「今後、私たちは「ホームスティーツアーを展開させます。行政府の支援を得るところ住民は観光客を迎えるため、自分の家を3部屋ないし5部屋を改修して、特別な観光訓練コースに参加します。このプログラムを通じて、地元の住民は外の世界についての知識を向上させることができます」

ファンチュチン文化基金の授賞式で、多くの学者はグェンスさんは故郷の潜在力の価値を把握している指導者であると評価しました。この文化基金のチュハウ（Chu Hao）副議長は次のような見解を述べています

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「ホイアン町は特別な遺産、特別な文化および特別な建築風格として評されています。グェンスさんの故郷への深い愛着は現在のようなホイアン町を織り上げました。彼は故郷を美しくするため、具体的かつ効果的な保存政策をとってきました」

グェンスさんにとってはホイアン町が彼が生まれ育った馴染み深い地であり、いつまでも穏やかな地であることを願っているからでしょう。