今年初め、政府は国の経済成長を促進することに関わる2つの決議を発布しました。その中で、決議2号には、「国民と企業が生産・経営活動を回復し、疫病に臨機応変かつ安全に適応するため適時に支援する」という目標が設定されています。その直後、国会は、2022年と2023年における経済回復プログラムを採択しました。企業共同体はこれらのプログラムに信頼を置き、期待をかけています。

ホーチミン市企業協会のチャン・ビェト・アイン副会長＝vcci-hcm.org.vn

各企業は政府と国会の決定を高く評価し、これらを疫病により途絶えているサプライン・バリューチェーンや、労働市場の再開などを促進する原動力と見做しています。また、これらのプログラムはマクロ経済の安定維持や、中長期の持続可能な発展、経済構造のバランス確保などにも役立つと分析しています。

ホーチミン市企業協会のチャン・ビェト・アイン副会長は、「政府の支援政策は適時かつ効果的に展開しているが、今後、その効果をさらに高めていく必要がある」との見方を示し、次のように述べています。

（テープ）

「政府は多くの支援措置をとっています。でも、今後、統一性を確保しなければなりません。そして、その対象者を正しく選ぶことも重要です。企業は資金支援を受けるだけでなく、生産・経営活動をスムーズに行うように、有利な条件も必要としています。」

一方、ハノイ菓子生産会社のブオン・チョン・トゥアン副社長は、「国の経済成長を促進することに関わる政府の2つの決議や、国会が採択した2022年と2023年における経済回復プログラム、VAT＝付加価値税の2％減税に関する決定などは企業に利益を与えている」とし、次のように語りました。

ハノイ菓子生産会社のブオン・チョン・トゥアン副社長＝vnexpress.net

（テープ）

「政府はそれぞれの部門、地方に対し、支援の効果を確保するよう指導しています。すべての企業は政府の支援による利益を受けることを望んでいます。そして、銀行融資の利息率を下げることも期待しています。」

エコノミストらは、「ワクチン戦略の高い効果や、柔軟な疫病対策とともに、政府の支援措置は功を奏している」と評価しています。ベトナム商工連合会のファム・タン・コン会長は「国の経済展望は明るい」との見解を示し、次のように分析しています。

（テープ）

「各企業がチャンスを掴み、世界経済の情勢を正しく予測し、グローバルバリューチェーンにおけるベトナムの地位を確立すれば、発展を加速させるようになります。2022年は困難が山積していますが、向こう5年間の基礎を作るための時期となっています。各企業が団結して、あらゆる困難も乗り越えることを確信しています。」

これまで達成してきた成果や、政府と企業共同体の努力・団結、政府の効果的な支援などにより、今後も、ベトナム経済が着実に発展し、そして、2022年に高い成長率を遂げることが期待されています。