北部の経済発展に貢献するタンブ・ラックフェン交通整備プロジェクト
(VOVWORLD) -3年間にわたって行なわれてきたりくと海を結ぶ橋建設プロジェクトが実施されてきましたが、9月2日の独立記念日に、開通式が行なわれました。
この道路と橋の開通は首都ハノイとハイフォン市、クアンニン省を結ぶ発展三角地帯の経済社会発展に貢献すると期待されています。
タンブ・ラックフェン自動車道と海を結ぶ橋建設プロジェクトは国家レベルの重点的なプロジェクトであり、2014年5月に起工されました。投資主は交通運輸省、建設請負業者は住友三井・チュオンソン・シエンコ4号の合弁企業です。また、その投資総額はおよそ12兆ドン、約573億円となり、そのうち、日本のODAはおよそ500億円にのぼっています。自動車道は全長15キロを超え、そのうち、東南アジアで最長となる海にかかる橋は5・4キロとなりました。
この道路はラックフェン国際港湾のインフラ整備プロジェクトの一環であり、ハノイ・ハイフオン高速道路と国道5号線、国道18号線、ハノイとハイフオンを結ぶ鉄道、ノイバイ国際空港とハロン市を結ぶ高速道路、及びカットビ国際空港と接続しています。同プロジェクトの残りの建設アイテムは2018年末の完成が予定されています。その完成の暁には首都ハノイと港湾都市ハイフオン、及びクァンニン省からなる発展三角地帯の経済社会発展に弾みがつくとしています。
東南アジア地域で最長となる海にかかるタンブ・ラックフェン橋は4車線があり、最も先進的な技術で施行されました。この橋の建設に参加したチュオンソン総公社のドン・マイン・フン大佐は次のように語りました。
(テープ)
「我々は工事進捗度に応じて、設備や人材、財源を最大限に活用してきました。その結果、工期が守られ、経済的利益を得た上で、地元の国防・安全保障に貢献しています。」
設計に基づき、タンブ・ラックフェン自動車道と海にかかる橋はハノイ・ハイフオン高速道路やディンブ工業団地行きの幹線道路に接続するものです。この工事の使用により、経済と観光発展への海洋の潜在力を最大限に活用するとともに、往来時間の縮小、コストの削減、フェリーやバージによる輸送リスクの減少が図られるとしています。また、ハイフオン市の沿海地帯の産業やカットバ島の生物圏保護区の探検ツアーなどの発展に拍車がかけられ、雇用の創出に貢献すると期待されています。カットハイ島の住民チュ・グエン・ケイさんは次のように話しました。
(テープ)
「カットハイ島の住民です。以前は大陸にある都市と島の間の往来は大変でした。党と政府の優先政策により、カットハイ島とハイフオン市の間の距離を縮めるような橋の建設プロジェクトが実施され、住民はその恩恵を受けています。これはハイフオン市とカットハイ県の際立った工事だと思います。」
このプロジェクト全体が完成された後、ハイフオン市の沿海地帯の経済発展や投資家の誘致に貢献するとしています。また、これは北部各省の経済社会と観光発展に好転をもたらす代表的な工事となっています。