大手企業、スタートアップ運動で重要な役割

(VOVWORLD) - この数年、多くの国でスタートアップ運動が活発に行なわれていますが、ベトナムも例外ではありません。政府が政策面で有利な条件を作り出す一方、大手企業は資金や技術、生産ラインとの連結、市場開拓などで起業家を大いに支援しています。

ホーチミン市は先進科学技術適用センターを設立し、起業家に交流の場をつくっています。これにより、複数の起業家が成功を収め、製品を市場に出荷するとともに、大手企業の生産ラインとの連結や投資誘致が図られてきました。ただ、スタートアップのエコシステムは健全な発展を見せておらず、起業家は大手企業に依存する一方、大手企業は起業家に信頼を置かないこともあるとしています。

サオ・バク・ダウという技術株式会社のチャン・アイン・トゥアン社長は「2018年、5件のスタートアップ プロジェクトに投資した」と明らかにするとともに、「スタートアップは資金、技術、管理、生産ラインとの連結、市場開拓など、様々な要素を必要とするが、スタートアップの10の基本的な要素の中で、ベトナムの起業家は構想や積極的なスタッフといった1、2の要素しかない」と指摘しました。トゥアン氏は次のように語っています。

(テープ)

「起業家は大手企業からコンサルタントや金融支援を受けられます。また、市場開拓の面でも支援されます。大手企業の代表として、皆さんと力を合わせる用意があります。支配的な意思で投資を行なうことはありません。」

実際、起業家はスタートアップエコシステムから切り離すことができません。このエコシステムとは政策、市場などの要素の調和です。いかなる起業家にとっても投資家、顧問、科学者の後押しがなければなりません。スタートアップ・インベンション投資管理株式会社のグエン・ベト・ドック社長によりますと、起業家は製品の開発に注意しすぎて、企業運営を忘れてしまう。また、大手企業に自らの競争力やメリット、市場開拓能力などを見せないうえで、リスクを予測できないことから、大手企業の信頼を獲得できません。

この数年、第4次産業革命は企業に活動の刷新やインタラクションの推進のため、様々なチャンスを作り出しています。起業家が国際市場に参加するよう、適切な準備をしておかなければなりません。ベトナムの大手企業が適用した先進的な技術や方法を起業家に提供する必要があるとしています。アメリカのシリコンバレーでスタートアップに成功したホアン・ミン・チさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「ベトナムの起業家のメリットは市場に明るく、ソフトウエア分野が発達したことです。これらは外国企業を魅了する要素だと思います。これにより、ベトナムの起業家は外国企業と連携し、技術発展にあたるチャンスを入手するでしょう。」

一方、各種植物保護剤や稲苗などの販売に携わるロックチョイ・グループのグエン・ホアン副社長は「ある分野のバリューチェーンには大手企業の存在がなければならない」と強調しました。起業家はこのバリューチェーンに参加することで地位の確立や発展が図られるでしょう。

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