(VOVWORLD) - 年初からの2ヶ月、農林水産物の輸出はかなりの伸びを見せ、輸出額は61億ドルに達し、昨年同期と比べ、30%増となっています。これにより、農産物輸出の順調な一年が約束されています。
2月、コメの輸出量は36万9千トンで、額にして1億7900万ドルに達しました。これにより、年初2ヶ月のコメの輸出量はおよそ86万1千トンに達し、輸出額は4億1900万ドルにのぼっています。一方、同じ期間に、コーヒーやカシューナッツ、お茶、果物と野菜、タピオカなどの輸出量と輸出額はいずれも増加しています。中でも、カシューナッツの輸出額は5億ドルを超え、昨年同期と比べ、およそ95%増となっています。また、野菜と果物の伸び率は59%に達しました。こうした中、アメリカやカナダ、EU=欧州連合を中心とする冷凍水産物の輸出額はおよそ11億ドルに上りました。農業農村開発省によりますと、この2ヶ月の農林水産物の輸入額は52億ドルを超え、昨年同期と比べ、30%増となっています。
IMF=国際通貨基金が公表した世界経済見通しによりますと、世界的に景気が上向く中、世界経済の成長率見通しを2018年、19年ともに3.9%とし、前回昨年10月からそれぞれ0.2ポイント引き上げられました。また、ベトナムが調印したばかりのCPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定は紡績縫製、革靴、食品、水産物、農産物加工などに利益をもたらすと期待されています。ただし、CPTPP参加国やアメリカ、EU、韓国などの厳しい市場の基準を満たすため、ベトナムの製品の質を向上させるとともに、交渉期間の縮小などに取り組まなければならないとしています。これは生産業者、輸出業者の努力と貿易振興活動の効果向上を求めます。オーストラリア駐在ベトナム大使館の貿易参事官は次のように話しました。 (テープ)
「国内市場の開放に関する情報を入手したいのです。また、農業農村開発省の代表団はオーストラリア側と農林水産物の輸出に関する交渉を行う時、ベトナム商務部を招待するよう希望します。」
農業農村開発省の2017年から2020年期の再構築計画には農業製品の生産効率、質、競争力の向上を製品の消費と結び付け、付加価値が高く、持続的かつ現代的な農業部門の発展を目指すという目標が設定されました。農業農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「輸出に関して、国内の各省庁、部門と国外駐在代表事務所との緊密な連携を求めます。これにより、困難の解決や、農産物の輸出強化が図られるでしょう。」
現在、ベトナムの農産物は180の国と地域に輸出されており、ベトナムは農産物輸出大国上位15カ国に入っています。農業農村開発省は今年の農産物の輸出額を400億ドルないし410億ドルにするという目標を掲げています。