ベトナム全国には、7千3百万人の組合員を擁する9200の農業協同組合が活動しています。その内の7割は主にサービス業に従事しています。農業協同組合に関する従来の認識は「農民の資金と力で活動する。稲作や肥料・殺虫剤の提供、消費生活用品の買い入れと配分など農民のサービスに主に従事する。農民は協同組合を通して、これらのサービスの利益を受け、より安い製品を購入することができる。一方、協同組合の管理機関の構造は複雑だ」という面もありました。しかし、農業と農村の工業化・現代化の時代に入り、かつての協同組合は弱点を示し始め、市場に見合わなくなってきました。そこで、協同組合のモデルは共同経済における主要な役割を果たしており、新しい農村作りに寄与するため、刷新する必要があると指摘されています。
農業農村開発省のレ・フィ・ゴ元大臣は次のように語っています。(テープ)
「市場経済と世界経済への参入の時代における農業協同組合の役割、地位、及び経営の特徴に関する認識を向上させる必要があります。それは、組合員と協同組合の利益のため、サービスと経営を両立させるという形式に従って協同組合を再編することです。その協同組合は生産活動を拡大できる可能性があるならば、市場と企業と小売業者を主体的に連携しなければなりません。そうすれば、農民の利益を確保しなが、大規模な生産に有利な条件を作り出します。」
ゴ元大臣はこのように語りました。
ところで、2003年の協同組合法に基づいた新型協同組合では、協同組合や協同組合連合会の組合員、労働者は、生産手段の所有者であり、資金や力、知恵、経験を自発的に提供するということです。この数年間、ベトナム国家は新しい農村作りに関するプログラムを実現させるとともに、協同組合モデルの発展を目指す複数の政策を発行してきました。
ベトナム協同組合連盟のグェン・バン・ビェン副会長は次のように語っています。
(テープ)
「現在、ベトナムは各省と市における人民信用基金を協同組合銀行に移行させる計画があります。協同組合銀行の設立は各協同組合の参加を活用すると同時に、協同組合への資金調達を容易に行えることになります」
ビェン副会長はこのように語りました。
この間、複数の協同組合は生産活動への先端的技術導入、農業製品の消費、栽培作物と畜産の転換などの重要な役割を果たしてきました。多くの協同組合は経営生産発展を遂げるようになりました。
新たな段階にきた協同組合の刷新は、ベトナム農村部の変貌に寄与することでしょう。