現在、ベトナムで、およそ50万社の民間企業が事業を行なっており、120万人の労働者に雇用を創出しています。ベトナム政府は民間経済セクターを経済再構築の重要な原動力と見做し、民間企業のさらなる発展にあらゆる条件を作り出す方針です。
民間企業のGDP=国内総生産への貢献度は40%を超え、経済発展の牽引役する役割を果たしています。現在、民間企業は刷新用の資金が不足し、金融サービスの利用が難航するなど様々な困難に直面しているにも係らず、飛躍的な発展を遂げています。VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は「政府は企業発展行動計画に関する決議を発行するとともに中央から地方までの行政機関の改革を進める必要がある」との見解を示しました。一方、ブオン・ディン・フエ副首相は企業の迅速かつ着実な発展を目指し、起業者の支援政策を取る必要があると強調し、次のように語りました。
(テープ)
「投資経営環境の改善や企業の競争力の向上に全力を尽くしていきます。また、あらゆる経済セクターの発展や、企業の平等な競争に有利な条件を作り出します。現在、政府は中小企業支援法を策定中で、市場経済の原則や国際条約に沿って、中小企業を支援することが狙いです。」
先頃、ホーチミン市で行われた「ベトナム企業・経済発展の原動力」と題する企業との会合で、各省庁の代表は企業に対し、困難の解決を支援すると公約しました。ちなみに、計画投資省は経営手続きの簡素化や有利な経営環境づくりを訴えた他、財政省は行政手続きの改革、納税や通関所要時間の短縮、商工省は企業の生産経営に対するオープンな環境づくり、国家銀行は融資の強化や中・長期金利の適切な調整を確約しました。
会合でグエン・スアン・フック首相は「関係機関は国民、企業の奉仕に尽力し、企業の発展を支援する必要がある」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「企業は雇用創出や歳入の増加に重要な役割を果たすことから、企業の創意工夫の発揮や、発展、参入を支援する特別政策を取る必要があります。企業総数の中で、中企業は1.8%、大手企業は2%だけですが、小企業は96%あまりを占めています。党と政府は民間企業を経済発展の原動力と見做していると強調したいのです。」
このように語ったフック首相は各省庁、部門に対し、行政手続きに関する問題を適宜に解決するよう求め、次のように述べました。
(テープ)
「投資家や企業経営者に有利な条件を作り出すため、体制の完備を継続します。また、投資法、企業法、及び関係各法律間の合致していない条項を点検、改正する一方、中小企業支援法の策定を加速し、外国人投資家を中心に投資や企業登録手続きに関する問題を徹底的に解決しなければなりません。さらに、様々な形で起業を促進するとともに外国人投資家に対し、起業への投資を激励する必要があります。」
なお、第12回党大会決議は民間経済セクターを経済発展の重要な原動力と見做し、民間企業の発展にあらゆる有利な条件を作り出し、ベトナムの競争力の向上を目指すと強調しました。世界経済への参入が進められている現在、ベトナムの民間企業は製品の質的向上や国際市場での競争力の向上を目指し、適切な支援政策を必要としています。