北部山岳地帯ソンラー省( Son La)にある水力発電所建設プロジェクトはこの7年間、実施されており、ベトナムの重点的プロジェクトと言われています。この発電所のコンクリートダムの高さは138メートルほどで、電気生産量は年平均、100億キロワットでソンラー湖の容積は90億立方メートルに達し、その発電所への投資総額は60兆ベトナムドンにのぼっています。
ソンラー発電所を建設しているソンダー( Song Da) 会社のズオン・カイン・トァン社長は次のように語りました。
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「この発電所建設工事はベトナム国会の計画より3年前倒しで完成させる予定です。これにより、コストを数十億ドンに削減できます。ソンラー水力発電所建設プロジェクトは党の正しい刷新路線とベトナム民族の知恵や力を示す成果であり、ホーチミン時代における労働者の誇りでもあります。」
ズオン・カイン・トァン社長はこのように語りました。
ソンラー水力発電所建設工事に参加している人々は国内各地から選ばれた優秀な建築家、技術者ばかりです。これにより、発電機1基の設置は4ヶ月を費やすだけです。ソンラー発電所建設工事指導委員会のタイフンネ副委員長は次のように語りました。
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「ベトナムが世界レベルの水力発電所プロジェクトに対するコンサルタントの役割を果たすのは今回が初めてです。これはベトナムの設計、施工分野における優秀な能力を示すものです。以前はこのような大規模発電所を建設するため、3万人の建築家、技術者、労働者を動員しましたが、現在は1万人だけです」
こうした成果を達成させるため、ベトナム政府の正しい指導を抜きにして語ることはできません。国の電力網の敷設を目指して、ソンラー省、ライチョウ省、デンビェン省に在住する2万世帯の家庭は新たな所へ住いを移しました。ソンラー省共産党委員会のチュォン・クァン・ギャ委員長は次のように語りました。
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「ソンラー省、ライチョウ省及びデンビェン省の党委員会の指導の下、2万世帯は新たな土地へ住いを移し、生活を安定させました。新しい住宅区ではインフラ整備や公共施設も完成し、三つの省の経済社会発展事業も積極的に促進されています」
ソンラー水力発電所の出力量は年平均、100億キロワットで、ベトナムの送電容量の10%を占め、毎年、ソンラー省行政府に100億ドンを納めています。その上、ソンラー水力発電所と結ぶ多くの国道が建設、拡張されています。これについて、ベトナムのグェン・タン・ズン首相は次のように語りました。
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「ソンラー水力発電所は大手の国営企業、経済グループによって建設されています。これらの企業、経済グループ、及び、関連各機関は収めた成果を発揮し、社会主義市場経済における役割を全うし、国の現代的な水力発電所の建設を効果的に実施するよう期待しています」。
かつて、ベトナム北部には大規模なソンダ水力発電所しかありませんでしたが、現在はソンラー水力発電所が建設さています。この発電所建設プロジェクトはベトナム人の知恵と創造性、勤勉な性格の結晶を示すものとなっています。