競争力と輸出価値の向上に向けての国家商標づくり

 世界経済への参入が進められている背景の中で、国家商標づくりは市場における企業の地位と価値を確保するためのものとなります。ベトナムの輸出額が絶えず増加し、水産物、農産物分野で潜在力があるものの、まだ強い商標をつくることができていません。そのため、国家商標づくりは国家と企業各社の尽力を必要とするとみられます。

競争力と輸出価値の向上に向けての国家商標づくり - ảnh 1
2008年から2012年にかけて、ベトナムの株式会社ビナミルク社は「国家商標」という称号を獲得しました。同社の取締役会のグエン・クォク・カイン会長は「この称号を得るには製品の質的向上や先進技術の導入、小売ネットワークづくり、経営戦略の作成などに力を尽くさなければならなかった」と明らかにしました。海外の乳製品が次々と出回っているにもかかわらず、ビナミルク社は粉ミルクはシェアの30%あまり、他の乳製品は50%から80%を占めています。さきほどのカイン会長は「国家商標という称号の獲得は企業の狙いである。商標をつくれば、競争力の向上も図られるであろう」と述べ、次のように語りました。(テープ)

 「商標づくりは難しいことですが、その維持はもっと難しいでしょう。商標を発展させるにはそれぞれの段階に見合う戦略を作成する必要があります。当社は国内外の市場の開拓、製品の多様化、高級品の開発などに取り組んでいます。また、価格が手頃でなければなりません。」

カイン会長はこのように語りました。

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世界経済への参入が進められている現在、国家商標づくりは高品質の製品やサービスのピーアールを通じて、国の地位を確保することが狙いです。国家商標という称号を手にした多くの企業は外国に進出し、よい成果を収めてきました。「国家商標2012」の称号を獲得した54社の中に入ったホアセン・グループのレ・フォック・ブー社長は「かつて同社の製品は主に国内市場で販売されたが、2010年、輸出に踏み切り、2012年の輸出額は1億8千万ドルに達した」と明らかにしました。ブー社長は「国家商標の称号を得るのは企業にとって誇りであるととも、重い責任でもある」と述べ、次のように話しました。(テープ) Vu

 「市場の本質は製品の質や技術を競争することにあります。そのため、技術、設備への投資や品質の管理、マーケティング戦略の刷新は企業の存在と発展を左右するものとなります。創意工夫を凝らせれば、生産、経営の発展と輸出のチャンスを手にすることでしょう。」 ブー社長はこのように話しました。

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世界経済への参入に際し、国際市場におけるベトナム商標の保護は関係機関と企業各社にとって緊急課題となっています。ベトナムのココア・コーヒー協会のルオン・バン・トゥ会長は次のように語りました。(テープ)

 「企業は早期に商標を登録した後、輸出の促進と製品の質の確保に力を入れなければなりません。また、国家は企業に対し、商標づくりを支援するとともに、商標のピーアールを手解きする必要があります。更に、企業の競争力の向上と輸出の強化を目指し、資金と技術面での援助を行わなければなりません。」

 トゥ会長はこのように語りました。

 この数年、多くの困難があるものの、輸出はかなりの伸びを見せています。これは企業の発展、中でも製品の質の向上と商標づくりへの努力を表しています。商工省のチャン・トゥアン・アイン副大臣は「今後、商工省は国家商標づくりに有利な環境を整備し続け、企業に対し、商標づくりに関する優遇政策を適用する。また、各協会や企業に知的所有権の履行と保護を手解きする」と明らかにしました。

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