紡績縫製部門、世界経済参入への再計画

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ベトナムは紡績縫製部門の発展を世界経済への参入と連携させ、進め、同部門を重点的な産業と輸出部門へと成長させる計画があります。これは商工省が作成した「2020年までの紡績縫製部門の発展と2030年までのビジョン」に関する計画案に盛り込まれています。

紡績縫製部門はベトナム経済において重要な地位にあり、輸出部門のトップの座についています。現在、全国でおよそ5982社の紡績縫製企業が活動を行っており、GDP国内総生産への貢献度は8%で、労働者2百万人に雇用を創出しています。2012年、繊維製品の輸出額は170億ドルを超え、輸出額全体のおよそ15%を占めました。また、ベトナムは世界繊維製品輸出大国の5カ国に入っています。
これまで、紡績縫製部門の発展は社会安全保障、経済と労働構造の移行に貢献してきたとみられます。
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EU、アメリカ、日本など向けの繊維製品輸出の割合

その一方で、紡績縫製部門の技術は未発達で、原材料の大部分は輸入に頼っているという実態です。多くの企業は加工に集中し、付加価値は低いものです。また、市場に関する情報の収集、提供、分析は遅れて、製品のデザインや開発能力が向上していないという問題が浮上しています。こうした背景の中で、ベトナムの紡績縫製部門は世界経済の参入に見合う適切な調整を行わなければならないとしています。商工省のホ・ティ・キム・トア次官は次のように語りました。

(テープ)

「現在、ベトナムは世界経済への参入を進めており、80カ国あまりと二国間と多国間の合意書を締結しました。それで、紡績縫製部門は実情に見合った調整を行わなければなりません。」

先頃、商工省は「2020年までの紡績縫製部門の発展と2030年までのビジョン」に関する計画案に意見を集約するため、シンポジウムを開催しました。計画案には世界経済への参入の要求に応え、実情に見合った2015年までの紡績縫製部門の発展と2020年までのビジョンの調整が盛り込まれました。現在、繊維製品の現地調達率の引き上げ、加工率の軽減、原材料の生産から紡績と縫製企業の建設までの生産システムの一本化が課題となっています。これを実現すれば、製品の原産地表示の是正に関する自由貿易協定の要求に応えられるとみられます。

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ベトナム紡績縫製グループ・ビナテクス(Vinatex)のレ・ティエン・チュオン副社長は次のように述べました。

(テープ)

「これまで、紡績縫製部門は世界経済への参入に応えられるよう、適切な準備を進めています。付加価値やデザイン性、原材料の供給能力の向上に力を入れてきました。この準備は政府がアメリカとのBTA=二国間通商協定、WTO=世界貿易協定の交渉を行った際に、始まりました。これにより、紡績縫製部門の付加価値が向上し、現地調達率は25%ないし30%からおよそ50%に達しています。」

今後、紡績縫製部門は重点的な輸出部門へと成長し、国内需要を満たすと同時に雇用創出を促進し、競争力を高め、地域と世界経済への参入を着実に進め、2020年までにいくつかの有名なブランドをつくるという目標を掲げています。また、同部門は2020年をめどに輸出額を310億ないし320億ドル、2030年までには600億ドルから650億ドルにするよう力を尽くす姿勢を見せています。

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