貧困者向けのマイクロ融資スプログラム

20年前、ベトナム婦人連合会は貧困な状況にある婦人が、飢餓を乗り越えるための資金を提供するという運動を開始しました。いくつかの国際組織の支援を受けて、ベトナム婦人連合会は、貧困な女性と最も貧しい女性を対象に融資を行う目的とする、TYMマイクロファイナンス貧困削減投資ファンドを1992年2月20日に設立させました。ファンドの主要な活動は貧困な状況にある婦人に対し収入の向上、生産とサービスの発展を補助することです。当初、TYMファンドは北部ソクソン県、メリン県にある幾つかの村で貯金活動を行っていましたが、その後、ハノイ郊外にある幾つかの貧困な県にも拡大させました。ファンドの実施により、農村部や'低所得地域にある多くの家庭は貧困な状態から脱出できるようになり、効果的な生産経営を行うようになりました。

ハノイ郊外メーリン(MeLinh)県に住むド・ティ・アップさんの家族はこの基金の融資を受けて、自転車部品の経営を行なっています。(テープ)

「1999年に、私はこの基金の融資を受け、自転車部品の販売を行ないました。その翌年に、経営拡大のため、さらに融資を受けました。現在、私の家族の経営は順調に進んでいます。」

アップさんはこのように語りました。

メーリン県に住む1700戸の家庭がマイクロファイナンス基金の融資を受けてきました。これらの人々は、毎週、会合を開き、貧困解消の方法などについて意見交換します。

マイクロファイナンス基金のメーリン県支店のグェン・ティ・イエン代表は次のように語りました。(テープ)

「マイクロファイナンス基金に参加している人々は、融資を受けたり、貯金をするだけでなく、参加者による会合を通して、経営業務を向上することが出来ます。」

イエンさんはこのように語りました。

しかし、最も重要なことは、貧困解消向けの国家予算の補助金の他に、貧困者は貧困解消をするためには、互いに助け合う必要があるということです。そのため、複数のマイクロファイナンス組織は人民からの資金調達に関する活動を通して自己資本作りを行なってきたのです。現在の段階で、多くの非政府所組織は、金融・節約活動と開発プロジェクトを両立させており、これを貧困解消へ向けた有効な措置として見做しています。

2010年に、TYMマイクロファイナンス貧困削減投資ファンドは、複数の国際組織からの金融面及び技術面の支援を受けました。これにより、同ファンドは急速に発展してきました。今年5月までに、TYMは、ベトナム全国の10の省と市で経営活動を行い、7万5千人に融資を図っています。

ベトナム経済が様々な困難に直面している背景の中で、貧困者向けのマイクロファイナンスの提供を受けることは有効な措置であると見做されています

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