農業生産高の向上を目指すハイテク導入

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農業部門の発展を促進させるには生産へハイテクの導入が唯一の方法であるとしています。これは先ごろ、ハノイで行われた「官民連携を通じての農業へのハイテク導入政策」と題するフォーラムで主要議題として討議されました。

この20年あまり、ベトナムは農業生産で目覚しい成果を収めてきました。食糧安全保障の確保はもちろん、農産物輸出大国へと成長し、主な輸出品はコーヒー、ゴム、コショウ、カシュナッツ、お茶となっています。現在、ベトナムは競争力と価値が高い輸出用農産物の生産にハイテクの導入を進めています。先ごろ、政府が承認した2020年までの農業発展総合計画には農業へのハイテク導入に対する投資が奨励され、ハイテクによる農業生産高の比重は農業生産高全体の10%ないし15%を占めるという目標が設定されました。また、この目標の実施を目指し、政府は民間企業の投資奨励、投資プロジェクトの点検、分類、資金の調整、農業への外国直接投資、とりわけ、官民協力方式による投資奨励など、様々な政策を取っています。タイホア・経済グループのグエン・バン・アン(Nguyen Van An)社長は次のように語りました。

(テープ)

「協力とは企業と農民との協力だけでなく、政府、企業、農民、国際組織の協力も含まれます。こうして、はじめて官民協力方式を作り出し、効果を上げるのです。」

アン社長はこのように語りました。

さきほどの「官民連携を通じての農業へのハイテク導入政策」と題するフォーラムで、農業農村開発省の代表は「ベトナム政府は国内外の個人、企業、組織に農業への投資奨励を目指し、適切な政策を取ると同時にハイテク分野に関心を寄せ、同分野への投資を強化することで、著しい農業発展が得られると主張する」と強調しました。

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実際、この数年、多くの企業は生産と加工にハイテクを導入した結果、生産高が増加し、製品の価値が高まるようになりました。一例を挙げると、中部ゲアン省のTHグループはイスラエルから乳牛畜産技術を導入するとともに、現代的な牛乳加工工場を建設したことで、予想外の成果を手にしました。また、THグループの農作物栽培への投資により、1ヘクタールあたりの年平均生産の価値はおよそ5千万ドンないし7千万ドンから20倍増となった5億ドルないし15億ドルに増えました。

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他方、ハノイのトゥーリエム県、タイテュ村は12年前に花の栽培や盆栽づくりを開始しましたが、この3年、新品種開発の先進技術の導入で、花の栽培が盛んになっています。また、花のガラスハウス栽培を開始した多くの農家は収益の倍増が図られています。農業農村開発省に属する花・盆栽・青果研究院のダン・バン・ドン(Dang Van Dong)博士は次のように話しました。(テープ)

「現在、農民たちは屋根付のハイテク施設や現代的な灌漑システム、新品種などの導入を進めています。これはハイテクによる農業発展に向けての第一歩だと思います。ハイテク分野というのは先進技術を導入することで、際立った商品を生み出すものです。」

ドン博士はこのように話しました。

先ごろ、農業農村開発省は政府に2020年までのハイテク発展計画を提出しました。これによりますと、ハイテクによる農業生産は品種づくりから製品の消費を網羅しています。また、2020年までに、それぞれの重点的経済地域には、ハイテクを導入する企業を少なくとも10社に、ハイテクによる農業生産地域を10ヶ所にするという目標が掲げられています。農業生産へのハイテク導入により、持続的な農業発展を遂げることが期待されています。

 

 

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