先ごろ、ハノイで行われたオンライン会議で、参加者らは、「新型コロナウイルスによる感染症が流行っており、予断できない被害を与えている中で、農産物の生産・輸出は差し迫った問題となっている」と指摘しています。2020年、農業部門は成長を維持し、持続可能な発展に向けての農業構造の再構築を進め、製品の付加価値を向上させるという目標を設定しました。

先ごろ、農業農村開発省の2019年の活動を総括し、2020年の任務を展開するオンライン会議で、グエン・スアン・フック首相は「2020年、農業は主力の輸出部門へと発展し、輸出額が430億ドル、2025年までに500億ドルを達成すべきである」と強調しました。

一方、農産物の生産・加工に関し、参加者らは、「1つの市場への依存度の削減、市場の多様化、原産地証明や、輸出品の品質など各市場の要求を満たすことは効果的な措置である」と提案しています。北部山岳地帯バクザン省の農業農村開発局のズオン・タイン・トゥン局長は、「輸出市場の拡大とともに、ハイテク農業への各企業の投資を奨励することは重要な措置である」とし、次のように語りました。

 （テープ）

「新型コロナのウイルスによる感染症が拡大されている中で、わが省は、畜産の保護や、食料供給減の確保に力を入れています。今後も、豚肉と果物の生産を推進しながら、ハイテク農業への投資を進めていきます。」

農業農村開発省によりますと、今年、ベトナムのコメ生産量は2800万トンに達し、700万トンの輸出を含め国内の需要を満たせます。また、野菜の生産量は1820万トン、果物は1300万トン、食肉性生産量は580万トン、水産物は850万トンに達する見通しです。グエン・スアン・クオン農相は、「農業部門の任務は重いが、その目標を達成するために努力している」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「生産促進、気候変動による被害克服、食料安全保障の確保はわが部門の優先課題です。また、新型コロナウイルスによる感染症が拡大している中で、その任務は重要性が高まっています。」