(VOVWORLD) - 共同生産組合を通じて、企業と農家の連携を強化して農産物の消費を促進することはベトナム農業部門の重要な任務と見られています。また、これは、農 業生産の「持続性が不十分である」という問題の基本的な解決策でもあります。農家と企業の連携強化を目指し、関係各側は様々な形で協力を強化しています。
近年、ベトナム共同生産組合連盟所属の農産物消費共同生産組合連合会は農産物の国内での販促と輸出促進を目指して、UCAマート(UCA Mart)チェーン店の開発に力を入れてきました。
同連合会は、北部山岳地帯ソンラ省や、ホアビン省、バクザン省、ハノイ市、中部ゲアン省、ハティン省、中部高原地帯テイグエン地方ラムドン省、中部沿海ビントゥアン省、ホーチミン市などの100以上の共同生産組合と連携して、安全な農産物の生産・販売を進めています。
農産物消費共同生産組合連合会のファム・マイン・トゥアン会長によりますと、現在、ベトナムでは安全な農産物を生産する数百の共同生産組合がありますが、質の低い農産物の競争が激化していることから、多くの困難に直面しています。こうした中、UCAマートチェーン店は農家と消費者間の距離を短縮するものとなっています。
トゥアン会長の話です。
(テープ)
「我々は、種子生産・使用から農産物の輸送まで、すべての工程を管理しています。また、農産物を畑など生産現場で直接購入します。その後、加工したり、包装したりして、販売します。」
多くの地方との連携にしたがって、農産物の種類も豊富となっています。そのため、農産物消費共同生産組合連合会は、全国の各共同生産組合と連携して、原材料生産地作りを促進する方針を打ち出しています。
また、密閉型のバリューチェーンによる生産モデルも導入しました。特に、同連合会は各管理機関と協力して、違反行為を厳格に処分します。したがって、製品の原産地や、品質、価格などが厳格に管理されています。
農産物消費共同生産組合連合会と連携しているクリーン野菜生産に携わる「ダマイ(Da Mai)」共同生産組合のグエン・ティ・タム副会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「農産物消費共同生産組合連合会と連携して野菜を販売することは多くの利益をもたらしています。彼らは畑まで行って、生産工程を検査したり、野菜を評定・分類したりします。すべては規定があります。」
農産物消費共同生産組合連合会と各共同生産組合の連携は社会面でも経済面でも効果をあげています。特に、農家の製品消費は安定性を確保できるようになっています。農産物の消費の増加に従って、生産の規模と効果がさらに高まっていくことは事実です。
このモデルが始まってからこれまで、安全な農産物を生産する農家と企業の協調が高まってきたと評価されています。また、共同生産組合や、共同生産組合連盟、国内外の消費者間の関係も緊密化されています。
今後もこのモデルが拡大され、農業部門の再構築事業や、新農村づくり運動、飢餓貧困解消、農業の持続可能な発展事業などに貢献していくことが期待されています。