2011年から2015年期の信用組織再構築計画が開始されてから3年経った現在、銀行の再構築は一定の成果を収め、銀行の活動は健全化されています。また、不良債務は基本的に処理され、銀行間取引金利は安定しています。
この3年間、ベトナム国立銀行は貿易銀行や外資系銀行、及び信用組織の再構築を目指す様々な措置をとって、弱い銀行をはじめ、信用組織や外資系企業を合併、または活動様式を変更させました。これにより、ハブバンクやSCB=サイゴンバンク、TPバングなどを含め、4社の外資系銀行、5社の信用基金、2社の合弁銀行が合併、再構築されました。その中でいくつかの銀行は効果的な活動を行っています。国家財政監視委員会元副委員長レ・スアン・ギア博士はこの3年間、行なわれてきた銀行の再構築は前向きな成果を見せ、金市場や為替相場が安定し、預金者の権利が確保されているとの見解を示しました。ギア氏の話です。
(テープ)
「国内銀行と外資系銀行合わせて17社の弱小銀行を再構築しました。その中で、ティエンフォンバンクやサイゴン株式銀行、BIDV=投資開発銀行、メコンデルタ住宅銀行などは主体的に合併、再構築を行い、成功しています。一方で、国立銀行は再構築や合併を厳格に行なわなかった弱い銀行に対して、一株を0ベトナムドンで強制買収しました。」
信用組織システムの再構築の傍ら、不良債務の処理も進められています。これまで、不良債務の比率は2012年の4・3%からおよそ3%に低下しました。クォクザン(国民)銀行のブ・マイン・ティエン副総裁は次のように語りました。
(テープ)
「当銀行は合併を義務付けられる銀行の中に入っていないので、国立銀行が承認した再構築計画を実施しています。これまでの再構築は一定の成果を収めてきました。」
今年中、国営大手商業銀行ベトコムバンクやBIDV=投資開発銀行はいくつかの小規模な銀行との合併を進めています。国立銀行のグエン・バン・ビン総裁によりますと、今年から、信用組織システムは再構築の2期に入り、大手銀行も参加しなければならないとしています。大手銀行は小規模な銀行との合併を行い、これらの銀行の補助を狙っています。
国立銀行は2015年を銀行の再構築計画の区切りの年として見做し、銀行の合併や信用組織の買収を加速する方針です。これまでの再構築で収められてきた成果は経済社会発展の要求に応えるでしょう。