2015年、ベトナム経済は安定的に発展し、GDP＝国内総生産の伸び率は6.2%に達するとともに、投資経営環境の改善が図られると予測されています。

2015年、ベトナムは経済発展に際し、様々な有利な条件を整えてきました。政府はGDPの6.2%という年間目標を達成する決意を固めた上で、マクロ経済の安定確保を目指す管理、運営の強化、投資環境の改善、生産・経営発展、経済の効率と競争力の向上など、重要な任務を定めました。グエン・タン・ズン首相は「不良債権の割合を2014年末現在の3.7%ないし4.2%から2015年に3%以下に抑える」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「政府は不良債権の処理を信用機関の再構築と連携させ、強化するよう指導します。また、不良債権の処理を目指す有利な法的条件づくりを目指し、不良債権の購入・売却や保険財産、債権者と債務者の責任に関する規定を完備し、不良債権の処理におけるVAMC＝不良債権処理会社の役割の発揮、とりわけ市場体制に基づく不良債権の買い取りを進め、国内外の投資家に不良債権の買い取りを奨励することなど、重要な任務や措置を集中的に実施します。」

2015年、新規設立される企業は増加し、消費力が高まると予測されています。これは前向きな兆しです。これを基礎にベトナムは企業に信頼感を与えるような政策を実施し、有利な条件を作り出していく方針です。第13期国会経済委員会委員で、中部クァンビン省選出のホアン・ダン・クアン国会議員は次のような見解を述べています。

（テープ）

「2015年の主要な課題は企業の生産・経営の困難を解決することです。当面、政府は関税の減免や納税の延期、利子の調整など、中小企業の困難の解決に対するのこれらの政策の影響を点検、評価するとともに次の時期に見合う政策の補足・改正を行う必要があります。また、企業の援助政策が効を奏するよう実施可能要件に配慮しなければなりません。第2、消費への梃入れや民間経済セクターの投資奨励を行うこと。第3、企業に対する援助パッケージの実施を加速する必要があります。」

行政手続きの改革は2015年におけるベトナムの経済再構築と競争力の向上に原動力をかけるとみられています。ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語っています。

（テープ）

「WB＝世界銀行や、ADB＝アジア開発銀行、IMF＝国際通貨基金、WEF＝世界経済フォーラムなどはいずれもベトナムの経済再構築は正しい方向を辿っていると評価しています。ベトナム商工会議所と企業協会の報告によりますと、経営環境に対する企業の信頼感は高まっていることが分かりました。多くの企業は経営を拡大する計画があると明らかにしました。」

2015年、ベトナムは複数の新たな自由貿易協定を締結します。これは世界経済への参入や企業の刷新、投資の誘致、輸出市場の拡大に有利な条件となるとしています。グエン・タン・ズン首相は次のように明らかにしています。

（テープ）

「今後、14件のFTA＝自由貿易協定の交渉終結により、ベトナムの経営環境と法的環境は大きく好転し、有利で競争力が高いものとなると思います。ベトナムはG20加盟15カ国を含め、55カ国との経済連携の網の重要な一翼を担います。これはベトナムに進出しようとする各国の企業に対し、ベトナムの相手国に低い税率かつ技術的障壁なしで、製品・サービスを輸出するチャンスをもたらします。また、ベトナムはFTAの優遇税制を活用し、投資家たちに、ASEANやEU、ひいてはアメリカに進出するための重要な窓口を作り出します。」

2015年、ベトナムはGDPの伸び率を6.2%に達することをはじめ、公的債務の処理、経済再構築、投資・経営環境の改善などに力を尽くす決意です。政府の断固とした行動と国民の支持により、ベトナムの全面的な発展事業は明るい展望を迎えることでしょう。