ASOSAI総会、国際通例に見合うベトナム環境分野の会計検査を促進
(VOVWORLD) - 19日から22日にかけてハノイで、ASOSAI=最高会計検査機関アジア地域機構の第14回総会が開催され、環境汚染を主要議題に位置づけるとしています。
ベトナムは第14回ASOSAI総会の主催国として実状に応え、国際通例に見合う環境分野の会計検査の充実を目指しています。
第14回ASOSAI総会は、ベトナムで初めて開催されるアジア会計検査部門の大規模な出来事であり、アジア諸国の46の会計検査機関の代表およそ350名が参加する予定です。ASOSAIの規制によりますと、ベトナムは第14回総会を主催する際、2018年~2021年期の議長国、また2015年~2024年までの3任期連続で執行委員会委員を務めることになります。国家会計検査機関のホ・ドク・フォック長官は「第14回ASOSAI総会は地域諸国の会計検査能力の向上に貢献するであろう。総会では開会式、第1回全体会議、第7回専門的会議、第2回全体会議、及び閉会式が行なわれる」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「第14回ASOSAI総会はベトナムの国土と人々、文化、協力の潜在力をピーアールするチャンスの場になります。また、国際社会への参入におけるベトナム会計検査機関の発展を示すとともに、加盟国の会計検査機関の協力や経験の交換を強化し、アジアと世界経済の発展への貢献に関する目標を定めるものです。」
環境と持続可能な開発は一カ国ではなく、世界共通の関心事となっています。ベトナムで環境や天然資源の保護は各国に比べると、遅れていますが、特別な関心を受けています。毎年、国家をはじめ、各団体・組織、及び国民は環境保護に巨額の投資を行なっています。どのようにこの投資を効果的に活用し、環境保護に貢献するかは差し迫った話題となっています。第14回ASOSAI総会の枠内で「持続可能な発展に向けての環境分野の会計検査」と題する第7回専門的会議が行なわれますが、国連の持続可能な開発目標の実施や地球環境問題の解決を目指す最高会計検査機関アジア地域機構の公約、努力を示すものです。さきほどの国家会計検査機関のホ・ドク・フォック長官によりますと、国家会計検査機関は環境保護と持続可能な開発の促進における自らの役割と責任を定めました。最高会計検査機関アジア地域機構の環境分野会計検査ワーキング・グループを設立した後、ベトナム最高会計検査機関は環境分野の会計検査を資源的に行なってきました。また、これは新たな分野で地域と世界各国に関わる問題であることから同分野での国際協力を強化する必要があるとした上で、様々な解決策をとっています。フォック氏の話です。
(テープ)
「第14回ASOSAI総会は『持続可能な開発に向けての環境分野の会計検査』をテーマにします。環境は地球規模の問題であり、投資誘致に際する持続可能な経済発展を左右するものとなるからです。環境問題は関心を持たないと持続可能な開発に影響を与えるでしょう。」
2008年、国家会計検査は環境分野の会計検査ワーキング・グループを設立し、この問題を2022年までの国家会計検査発展戦略の実施を目指す行動計画に盛り込みました。これは国家会計検査の重要な進展の一つであり、国際通例に合致しています。ベトナムが主催する第14回ASOSAI総会は国家会計検査にとって環境分野の会計検査に関する経験交換や協力を推進するチャンスとなると同時に、持続可能な開発や環境分野での試練の解決に向けてのベトナムの努力と貢献を示すとしています。