長年にわたるベトナムの飢餓一掃貧困解消事業は国際社会から高く評価されています。しかし、これまでに、ベトナムでは貧困家庭およそ180万世帯、及び貧困ラインに近い140万世帯のほか、困難な状態にある複数の家庭が存在しています。そこで、ベトナムの政府と各レベルの行政当局は、常に恵まれない人々が楽しく旧正月テトを過ごせることに配慮しています。
「全ての人々が楽しくテトを過ごす」という主張を掲げ、年初から、グェン・タン・ズン首相は労働傷病軍人社会事業省、各省各市の人民委員会に対し、恵まれない家庭への支援政策を適宜かつ十分に実現するよう求めました。また、ズン首相は、財政省に対し、テトを迎えるにあたり国家コメ備蓄から数千トンを恵まれない家庭に提供するよう要請しました。
労働傷病軍人社会事業省・社会補助局のグェン・ゴク・トアン副局長は次のように語りました。
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「党と国家は、身寄りのないお年寄りや貧困世帯に特別な関心を持っています。その一方で、労働傷病軍人社会部門は貧困世帯へのテト用のコメの供給、及び社会的補助を受ける対象者に集中的に補助政策をとっています。」
各地方では、恵まれない家庭への支援活動を続けました。今年、多くの地方において貧困世帯や革命功労者などへの補助は昨年より10%~20%増加しています。
ハノイ市労働傷病軍人社会事業局・労働雇用政策室のファム・バン・タン室長は次のように語りました。
(テープ)
「テトを前にして、ハノイ市は、貧困世帯だけでなく、革命功労者およそ7万人に対し補助を行ないました。一人当りのテト用品は50万ドン(約2500円)相当でした。」
国家と共に、祖国戦線、赤十字協会、国際組織などは恵まれない人々への補助活動に積極的に参加しました。
社会補助局のグェン・ゴク・トアン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「テトにあたり、私たちは各地方の非政府組織、企業、個人に恵まれない人々への補助を呼びかけました。これらの組織や個人は積極的に参加しました。例えば、高齢者協会は長寿のお祝いの会などを開催しました。また、身体障がい者協会は障がい者への支援運動を行ないました。」
その一方で、多くのスーパーマーケットや工業団地は、数千世帯の貧困家庭にテト用品を送るなど、山岳地帯まで販売活動を行いました。ダナン市コープマートのグェン・ティ・ヒエン担当者は次のように語りました。
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「私たちは、山岳地帯や僻地でテトの間に使用される必需品や品物を運び、販売しました。それだけでなく、これらの品物は普段より5~20%割引で販売されました。」
多くの企業は団体は、貧しい労働者にテト用品をあげた他、彼らの帰郷切符を補助しました。ダナン市大学青年同盟のグェン・ドク・テェン書記は次のように語りました。
(テープ)
「今年のテトにあたり、ダナン大学の青年同盟と学生協会は、困難な状態にある学生に帰郷の切符を贈呈しました。合わせて300人分でした。」
国家と各レベルの行政当局の配慮を受け、全国各地の恵まれない人々が楽しくテトを過ごすことはベトナム人の団結精神を立証しており、ベトナムの社会福祉政策を具体化させていくことでしょう。